看護学研究科 教育目的、教育目標、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー
教育目的
博士前期課程
人間の存在と生命の尊厳について深く理解し、広い視野に立って精深なる学識を修め、高い倫理観をもち専門分野における教育研究能力、あるいは高度に専門的な実践能力を有する人材を育成する。
博士後期課程
豊かな学識を有し、看護学分野において学術研究を推進しその深奥を究め、高い倫理観をもって自立して研究活動を行うことができる能力を有する人材を育成する。
教育目標
博士前期課程
- 専攻する看護専門領域に関連する理論に精通し、看護活動に適用する。
- 専攻する専門領域の看護実践の質の向上をめざして、専門性の高い看護ケアを提供し、改革を推進する。
- 高い倫理観をもち、複雑な倫理的問題を判断し調整する。
- 看護に関する研究業績をクリティカルに検討し、看護ケアに積極的に活用する。
- 看護教育並びに看護実践の向上のために、相談・教育・調整機能を高める。
- 専攻する看護専門領域に関する研究課題に取り組み、看護研究能力を高める。
- 看護実践・研究・教育を通して国際交流に貢献する。
博士後期課程
- 看護実践の改革をめざし、専門性の高い看護ケアを開発する。
- 理論や看護援助方法の妥当性を科学的に検証する。
- 優れた看護実践、関連領域の知識・研究を用いて、高い倫理観をもって研究活動を行い、看護学の発展に寄与する。
- 教育、医療、研究、行政関連機関において、社会の変革に対応できる指導的・管理的リーダーシップを発揮する。
- 都道府県や国家レベルの政策開発や意思決定に参画する。
- 学際的、国際的な視野に立ち、学術交流、研究活動、保健医療活動に貢献する。
ディプロマ・ポリシー(学修評価・学位の授与方針)
博士前期課程
- 専攻する看護専門領域に関連する理論に精通し、看護活動に適用する能力を修得するとともに、看護に関する研究業績をクリティカルに検討し、看護ケアに積極的に活用できる能力を修得している。
- 専攻する専門領域の看護実践の質の向上を目指して、専門性の高い看護ケアを提供し、改革を推進できる能力を修得している。
- 高い倫理観をもち、複雑な倫理的問題を判断し調整できる能力を修得している。
- 看護教育並びに看護実践の向上のために、相談・教育・調整機能を高めることができる能力を修得している。
- 専攻する看護専門領域に関する研究課題に取り組み、看護研究能力を修得している。
- 看護実践・研究・教育を通して国際交流に貢献できる能力を修得している。
博士後期課程
- 看護実践を改革し、専門性の高い看護ケアを開発できる能力を修得している。
- 理論や専門援助方法の妥当性を科学的に検証できる能力を修得している。
- 優れた看護実践、関連領域の知識・研究を用いて、高い倫理観をもって研究活動を行い、看護学の発展に寄与できる能力を修得している。
- 教育・医療・研究・行政関連機関において、社会の変革に対応できる指導的・管理的リーダーシップを発揮できる能力を修得している。
- 都道府県や国家レベルの政策開発や意思決定に参画できる能力を修得している。
- 学際的、国際的視野に立ち、学術交流、研究活動、保健医療活動に貢献できる能力を修得している。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)
博士前期課程
専門分野における教育研究能力や高度に専門的な実践能力を有する人材を育成するため、共通教育、基盤教育、専門教育で構成された教育課程を編成する。修士論文コースとCNS(専門看護師)コースの選択により、1年次では共通教育科目および基盤教育科目および専攻した分野の「特論」、「演習」を、2年次の修士論文コースでは「特別研究」を、CNSコースでは「実習」、「課題研究」を各々配当する。「特論」「演習」では、アクティブ・ラーニングを取り入れ能動的学修とする。CNSコースの「演習」ではシミュレーション教育も取り入れる。修士論文(CNSコースは課題研究)の論文指導は、指導教員の専門性を考慮し主指導教員と副指導教員の3名以上の指導体制とし、あらかじめ主指導教員と学生とで作成した指導計画に沿って行う。
- 看護専門領域の理論に精通した看護活動に適用する能力および研究の批判的吟味により質の高い看護ケアが実践できる能力を育成するため、基盤教育において「理論看護学」、「看護学研究法」を、専門教育において「人・環境支援看護学」、「家族支援看護学」、「生活支援看護学」、「療養支援看護学」の4領域で構成された専門科目を提供する。また、修士論文コースでは2年次に「特別研究」、CNSコースでは2年次に「課題研究」を配当する。
- 専門性の高い看護ケアを提供し、改革を推進できる能力を育成するため、専門教育において専攻した分野の「特別研究」または「課題研究」を必修科目、「看護管理学特論」等を選択科目とするとともに、「人・環境支援看護学」、「家族支援看護学」、「生活支援看護学」、「療養支援看護学」の4領域で構成された専門科目を提供する。
- 高い倫理観をもち、複雑な倫理的問題を判断し調整できる能力を育成するため、1年次前期において、共通教育において「研究公正」を必修科目として、基盤教育において「看護倫理学」を選択科目として配当するとともに、「人・環境支援看護学」、「家族支援看護学」、「生活支援看護学」、「療養支援看護学」の4領域で構成された専門科目を提供する。
- 看護教育・看護実践の向上に資する相談・教育・調整機能を高める能力を育成するため、基盤教育において「コンサルテーション論」等を選択科目、専門教育において、「看護教育学特論」等を選択科目として提供とするとともに、「人・環境支援看護学」、「家族支援看護学」、「生活支援看護学」、「療養支援看護学」、の1領域で構成された「特論」「演習」「実習」科目を提供する。
- 看護研究能力を育成するため、基盤教育において「理論看護学」、「看護学研究法」を必修科目、「調査研究処理法」等を選択科目として提供する。さらに専攻する看護専門領域に関する研究課題に取り組む研究能力を身に付けるために研究指導科目として修士論文コースでは2年次に「特別研究」、CNSコースでは2年次に「課題研究」を提供する。
- 看護実践・研究・教育を通して国際交流に貢献する能力を育成するため、基盤教育において「理論看護学」、「看護学研究法」を必修科目とするとともに、「異文化看護フィールドワーク」を選択科目として提供する。
これらの学修成果の評価の方針は以下のとおりとする。
成績評価の基準
- 成績評価は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、授業科目ごとに「到達目標」を設定し、履修者の到達目標に対する達成度に応じて、看護学研究科規程第15条に定めた基準に沿って、A+からDの評語で評価する。特に、単位修得(C以上)の基準を到達度として明記する。
- 学期ごとに全ての授業の成績分布を集計し、到達目標の達成度について組織的に検討し、改善を図る。
- 成績評価は、達成度の絶対評価を基本として行うが、受講者数が少ない科目を除き、偏った評語の分布にならないように努力する。また、偏った分布になった場合はその原因を分析し、次期以降に改善を図る。
成績評価の方法
- 成績評価は、最終の定期試験のみに偏重することなく、レポート、プレゼンテーション、学修態度等の多様な要素を組みあわせて到達目標の達成度を評価する。なお、授業への出欠状況は成績評価には使わない。
- 具体的な評価方法は、授業担当教員が決定し、評価の基準、評価に用いる項目の配分を含めて、シラバスを通じて学生に事前に提示する。
学位論文の審査
- 学位論文の審査は学位審査基準にしたがって行う。
博士後期課程
専門領域を生活支援看護学・療養支援看護学の2領域とし、生活支援看護学領域には6分野、療養支援看護学領域には4分野を設け、共通教育、基盤教育、専門教育で構成された教育課程を編成する。1年次には「看護学研究方法論」、専攻分野の「特論」、「演習」を、2年次から3年次前期には専攻領域の「特別研究」を配当し、学際的視野を持ち、自立して研究活動が行えることを目標としている。「特論」「演習」では、アクティブ・ラーニングを取り入れ能動的学修とする。博士論文の論文指導は、指導教員の専門性を考慮し、主指導教員と副指導教員の3名以上の指導体制とし、あらかじめ主指導教員と学生とで作成した指導計画に沿って行う。
- 看護実践を改革し、専門性の高い看護ケアを開発できる能力を育成するため、1年次前期は基盤教育において「看護学研究方法論」を必修科目、専門教育で専攻分野の「特論」、1年次後期には専門教育で「演習」を各々配当する。2年次前期から3年次前期に専門教育で専攻領域の「特別研究」を配当し、2年次前期での研究計画書の審査を経て、3年次後期に博士論文審査委員会による最終審査を行う。
- 理論や専門援助方法の妥当性を科学的に検証できる能力を育成するため、専門教育として、1年次前期は専攻分野の「特論」、1年次後期には「演習」を、2年次前期から3年次前期には専攻領域の「特別研究」を配当する。2年次前期での研究計画書の審査、論文作成に必要なデータ収集・分析への指導助言を経て、3年次後期に博士論文審査委員会による最終審査を行う。
- 高い倫理観をもって研究活動を行い看護学の発展に寄与できる能力を育成するため、1年次前期に、共通教育として「研究公正」を必修科目とし、基盤教育において「看護学研究方法論」を必修科目、1年次後期に「看護学研究方法論演習」を選択科目として配当する。2年次前期から3年次前期には専門教育として専攻領域の「特別研究」を配当し、2年次前期での研究計画書の審査を経て、3年次後期に博士論文審査委員会による最終審査を行う。
- 社会の変革に対応したリーダーシップを発揮できる能力を育成するため、1年次前期は基盤教育で「看護学研究方法論」を必修科目、専門教育で専攻分野の「特論」、1年次後期には「演習」、2年次前期から3年次前期には専門教育で専攻領域の「特別研究」を配当し、指導的・管理的リーダーシップの資質を養う。
- 都道府県や国家レベルの政策開発や意思決定に参画できる能力を育成するため、専門教育では1年次前期に専攻分野の「特論」、1年次後期には「演習」、2年次前期から3年次前期には専攻領域の「特別研究」を配当し、専攻分野における行政課題の理解を深める。
- 学際的、国際的視野に立ち、学術交流、研究活動、保健医療活動に貢献できる能力を育成するため、専門教育では1年次前期に専攻分野の「特論」、1年次後期には「演習」、2年次前期から3年次前期には専攻領域の「特別研究」を配当し、国内外の研究に精通する。
これらの学修成果の評価の方針は以下のとおりとする。
成績評価の基準
- 成績評価は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、授業科目ごとに「到達目標」を設定し、履修者の到達目標に対する達成度に応じて、看護学研究科規程第15条に定めた基準に沿って、A+からDの評語で評価する。特に、単位修得(C以上)の基準を到達度として明記する。
- 学期ごとに全ての授業の成績分布を集計し、到達目標の達成度について組織的に検討し、改善を図る。
- 成績評価は、達成度の絶対評価を基本として行うが、受講者数が少ない科目を除き、偏った評語の分布にならないように努力する。また、偏った分布になった場合はその原因を分析し、次期以降に改善を図る。
成績評価の方法
- 成績評価は、最終の定期試験のみに偏重することなく、レポート、プレゼンテーション、学修態度等の多様な要素を組みあわせて到達目標の達成度を評価する。なお、授業への出欠状況は成績評価には使わない。
- 具体的な評価方法は、授業担当教員が決定し、評価の基準、評価に用いる項目の配分を含めて、シラバスを通じて学生に事前に提示する。
学位論文の審査
- 学位論文の審査は学位審査基準にしたがって行う。
アドミッション・ポリシー(学生受入の方針)
博士前期課程
看護学研究科は、多様化、複雑化、高度化する社会環境の中で、生命と人権の尊重を基盤として、看護に求められる社会的使命を遂行し、看護学を実践的・創造的に発展させ、地域社会および国際社会のあらゆる健康レベルの人々に貢献できる高度な看護分野の実践者、管理者、教育者、研究者を育成することをめざす。
看護学専攻は、人間の存在と生命の尊厳について深く理解し、広い視野に立って精深なる学識を修め、専門分野における教育研究能力、あるいは高度に専門的な実践能力を有する人材を育成することを目標とする。
したがって、看護学専攻では次のような学生を求める。
- 論理的思考力や課題探求力と併せて、専攻する学問分野の専門的基礎および応用能力と国際的関心を有している人
- 高度専門職業人として、看護実践並びに看護学の発展に貢献する意欲を有している人
- 豊かな人間性と倫理観を備え、自ら学ぶ姿勢を有している人
以上に基づき、次の1~4の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。
- 専攻する学問分野の専門基礎と応用能力を有していること
- 研究に対する意欲と具体的な展望を持ち、論理的思考力を有すること
- 高度専門職業人として、看護実践並びに看護学の発展に貢献する意欲を有していること
- 英文で書かれた看護学の論文を読むための語学力を有すること
博士後期課程
看護学研究科は、多様化、複雑化、高度化する社会環境の中で、生命と人権の尊重を基盤として、看護に求められる社会的使命を遂行し、看護学を実践的・創造的に発展させ、地域社会および国際社会のあらゆる健康レベルの人々に貢献できる高度な看護分野の実践者、管理者、教育者、研究者を育成することをめざす。
看護学専攻は、豊かな学識を有し、看護学分野において学術研究を推進しその深奥を究め、自立して研究活動を行うことができる能力を有する人材を育成することを目標とする。
したがって、看護学専攻では次のような学生を求める。
- 探究心旺盛で看護学の視点から自立して研究に取り組む姿勢を有している人
- 専門分野について深い基礎および応用能力を有し、多様な学問分野への高い関心と国際的な視野を備えている人
- 豊かな人間性と看護学の発展に貢献する熱意を有している人
以上に基づき、次の1~3の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。
- 博士前期課程で身に付けた、専門領域の研究内容を高い水準で理解し、かつ分析手法を修得していること
- 提出された修士論文、研究計画書、および口述試験において、研究テーマの学術的発展性を見抜く洞察力を示すとともに、それを論理的に説明、表現できていること
- 研究成果を海外に発信するための英語力を有すること