大阪府立大学

人間社会学専攻のディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー

ディプロマ・ポリシー(学修評価・学位の授与方針)

博士前期課程

言語文化学分野(学位:言語文化学)

人間社会学専攻博士前期課程言語文化学分野では、言語と文化に関する高度な専門性と研究企画力及び国際性を身に付け、現代社会が直面する諸問題の解決に、幅広い文化と隣接する科学に関する知見をもって、柔軟に取り組むことができる人材を育成する。そのために、次の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 物語・小説・詩歌などといった国内外の文学や様々な文化的事象の研究、および個別言語学、対照言語学、社会言語学、応用言語学などの言語研究といった専門領域における先端的知識を修得し、研究に活かす能力。
  2. 隣接諸科学の知見と自らの専門の研究を関連づけ、批判的・建設的な考察を行う能力。
  3. 授業での発表や修士論文の作成を通して、学術的内容を論理的に構成する思考力、文章や、各種データを用いた効果的な表現能力。
  4. 授業における発表や議論を通して、多様なメディアを活用し、グローバルな視点から情報を収集することで自らの知識・認識を相対化し、これによって、個人の認識や文化、専門分野の違いを超えて目的を達成するコミュニケーション能力。
  5. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

人間科学分野(学位:人間科学)

人間社会学専攻博士前期課程人間科学分野は、人間・社会・文化に関する多様な学問領域の高度に専門的な知識を横断的、複合的に身に付けて、知的分析力、構成力、情報発信能力を養い、現代が直面する諸問題の解決に向けて、具体的な展望を提示することができる人材の育成を目的とする。そのために、次の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 人間・社会・文化に関する諸現象を分析し、その動態と機能・意味を通時的、共時的に考察し、現在における問題性を明確に指摘して、未来を展望するために必要な創造的で柔軟な取り組みができる能力。
  2. 社会の構造や実態についての量的把握ならびに質的把握のための調査・分析方法を身に付け、客観的、多面的に対象を理解する能力。
  3. 研究対象がもつ時空の限局性を越えて、グローバルな視点からも考察し、現出している諸問題の世界性、普遍性についての専門的知識をもって国際的に活躍できる能力。
  4. 自らの課題の追究にふさわしい方法を選択し、その方法で研究を遂行するための具体的なスキルを使いこなすことのできる能力。
  5. 自らの課題を追究するにあたり、関連する領域における先行研究を十分な範囲にわたって検討し、批判的な考察をすることのできる能力。
  6. 自らの研究成果を論理的に構成、展開し、表現して、説得的に示すことのできる能力。
  7. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力

社会福祉学分野(学位:社会福祉学)

人間社会学専攻博士前期課程社会福祉学分野は、人間や社会に関する多様な学問領域の高度に専門的な知識を横断的、複合的に身に付けて、知的分析力、構成力、情報発信能力を養い、社会福祉領域における諸問題の解決に向けて、具体的な展望を提示することができる人材の育成を目的とする。そのために、次の項目を学位授与のために身につけるべき技術・能力とする。

  1. 社会福祉に関する諸事象を的確に理解し、分析し、課題を整理できる能力。
  2. 把握した社会福祉に関する課題に対して、社会的諸条件を考慮しつつ、具体的、現実的、科学的な解決策を検討し、明示し、発信できる能力。
  3. 自らの研究課題に関する先行研究の精査を不足なく行い、当該課題の学術的到達点を考察できる能力。
  4. これまでの学術的到達点をふまえて、論文で何を明らかにするのかという基本的な問いを適確に示すことができる能力。
  5. 専門的な研究のためのさまざまな方法論を知り、歴史的研究、実証的研究等自らの課題の追究にふさわしい方法を選択し、その方法で研究を遂行する技術。
  6. 研究によって得られた結果を明確に示し、それをもとに批判的に考察や検討を行える能力。
  7. 論文によって示された知見が、社会福祉学において有意義なものであることを説得的に示すことができる能力。
  8. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

博士後期課程

言語文化学分野(学位:言語文化学)

人間社会学専攻博士後期課程言語文化学分野では、言語と文化に関する極めて高度な学術的専門性と研究企画力及び幅広い国際性を身に付け、現代社会が直面しうる諸問題を発見し、それに対して独自の視点と高度な学術的知見をもって、柔軟な解決策を提案できる人材を育成する。そのために、次の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 物語・小説・詩歌などといった国内外の文学や様々な文化的事象の研究、および個別言語学、対照言語学、社会言語学、応用言語学などの言語研究といった専門領域における極めて高度な先端的知識を修得し、研究に活かす能力。
  2. 博士論文作成に向けた研究の過程で、隣接諸科学の知見と自らの専門の研究を関連づけ、批判的・建設的な考察を行い、独創的に課題を設定し、解決を行う能力。
  3. 研究発表や博士論文の作成を通して、自らの研究成果を論理的に構成する思考力、文章や、各種データを用いた効果的な表現・立証能力
  4. 研究発表や議論を通して、多様なメディアを活用し、グローバルな視点から情報を収集することで自らの知識・認識を相対化し、これによって、個人の認識や文化、専門分野の違いを超えて目的を達成する高度なコミュニケーション能力。
  5. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

人間科学分野(学位:人間科学)

人間社会学専攻博士後期課程人間科学分野は、人間・社会・文化に関する多様な学問領域のより高度な学術的探究を進め、専門的、科学的な展望を提示するに必要な、知的分析力、批判能力、論理的構成力、言語運用能力、情報発信能力を養い、現代が直面する諸問題の解決に向けて、取り組むことができる人材の育成を目的としている。そのために、次の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 自らの研究に関して、自立的に科学的、合理的で明確なテーマ設定をすることのできる能力。
  2. 専門的な研究のための方法論についての見識を有すると同時に、自らの課題の追究にふさわしい研究方法の設計をすることができる能力。またその方法で研究を遂行する高度なスキルを持つと同時に、その合理性を説明することができる能力。
  3. 自らの研究テーマを追究するにあたって、関連する領域における先行研究を十分な範囲にわたって検討したうえで、批判的に考察し、新たな知見を示すことのできる能力。
  4. 文献、データ、資料を収集し、検討する方法を修得したうえで、それらを自らの研究で言及する際に適切に扱うことのできる能力、さらにはその適正さと合理性について明示することのできる能力。
  5. 自らの研究成果を論理性と実証性をもって展開し、説得的に表現することができる能力。
  6. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

社会福祉学分野(学位:社会福祉学)

人間社会学専攻博士後期課程社会福祉学分野は、人間や社会に関する多様な学問領域のより高度な学術的探究を進め、専門的、科学的な展望を提示するに必要な、知的分析力、批判能力、論理的構成力、言語運用能力、情報発信能力を養い、社会福祉領域における諸問題の解決に向けて、取り組むことができる人材の育成を目的としている。そのために、次の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 社会福祉に関する研究課題において、自ら新しい問題を把握、設定して、それを解決する有用な方法を開発しうる能力。
  2. 専門的な研究のための方法論に関して十分に理解し、自らの課題の追究にふさわしい方法を選択することのできる能力、またその方法で研究を遂行する高度な技術を行使することのできる能力。
  3. 自らの研究課題に関連する領域の先行研究を十分に精査し、当該課題の学術的到達点に関して批判的に検討できる能力。
  4. 適確な文献、データ、資料を用いたうえで、全体として十分な整合性をもって展開され、そこから引き出される結論が説得的なものであるような論文を構成する能力。
  5. 十分に検討された明確な問題意識にもとづき科学的、合理的な研究を進めることで、社会福祉学の発展に貢献できる、独創性のある新しい知見を示す論文を執筆できる能力。
  6. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)

博士前期課程

言語文化学分野(学位:言語文化学)

人間社会学専攻博士前期課程言語文化学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む31単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて修士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課している。本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。成績評価と学位論文審査に係る方針は、人間社会システム科学研究科が定めるカリキュラム・ポリシーによる。

  • 共通教育科目では、「研究公正A」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 専攻演習科目では、「人間社会学特別演習Ⅰ」「人間社会学特別演習Ⅱ」を1年次の必修科目とし、研究指導科目では、「言語文化学特別研究Ⅰ」「言語文化学特別研究Ⅱ」を2年次の必修科目とする。これらの科目では、指導教員の個別の研究指導を通して、学術的内容を論理的に構成する思考力、文章や各種データを用いた効果的な表現能力を身につける。さらに、発表や議論を通して、自らの知識を相対化し、相互理解を図るためのコミュニケーション能力を養う。
  • 専攻基幹科目では、「人間社会学特論」を1年次の必修科目とし、言語文化学、人間科学、社会福祉学について、各分野の総合的知見と学術的特徴を理解するとともに、人間社会学が対象とする諸課題について学際的な視点を身につける。
  • 分野専門科目においては、日本言語文化学、日本語学、日本語教育学、英語圏言語文化学、英語教育学、言語情報学、個別言語学、対照言語学、社会言語学等の授業を1年次に講義形式で提供する。これらの科目を通して、先端的知識を修得し、研究に活かす能力および、隣接諸科学の知見と自らの専門の研究を関連づけ、批判的・建設的な考察を行う能力を身につけさせる。

人間科学分野(学位:人間科学)

人間社会学専攻博士前期課程人間科学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む31単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて修士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課している。本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。成績評価と学位論文審査に係る方針は、人間社会システム科学研究科が定めるカリキュラム・ポリシーによる。

  • 共通教育科目では、「研究公正A」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 専攻演習科目では、「人間社会学特別演習Ⅰ」「人間社会学特別演習Ⅱ」を1年次の必修科目とし、研究指導科目では、「人間科学特別研究Ⅰ」「人間科学特別研究Ⅱ」を2年次の必修科目とする。
    これらの科目では、指導教員の個別の研究指導を通して自らの研究課題にふさわしい方法を選択し、それを使いこなすことのできる能力、先行研究を必要十分な範囲にわたり検討し、批判的に考察することのできる能力、研究成果を論理的に構成・展開し、表現することのできる能力を修得させる。
  • 専攻基幹科目では、「人間社会学特論」を1年次の必修科目とし、言語文化学、人間科学、社会福祉学について、各分野の総合的知見と学術的特徴を理解するとともに、人間社会学が対象とする諸課題について学際的な視点を身につける。
  • 分野専門科目においては、現代思想にかかわるテーマを扱う「思想研究系」、ジェンダーにかかわるテーマを扱う「ジェンダー研究系」、教育にかかわるテーマを扱う「教育研究系」、多様な文化とその形成過程を扱う「文化論・文化史研究系」の4研究系の授業を、1年次に講義形式で提供する。
    これらの科目を通して、人間・社会・文化に関する諸現象を分析し、その動態と機能・意味を通時的・共時的に考察することのできる能力、社会の構造や実態についての量的把握ならびに質的把握のための調査・分析を行うことのできる能力、研究対象がもつ時空の限局性を越えて、グローバルな視点からも考察することのできる能力を身につけさせる。

社会福祉学分野(学位:社会福祉学)

人間社会学専攻博士前期課程社会福祉学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む31単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて修士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課している。本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。成績評価と学位論文審査に係る方針は、人間社会システム科学研究科が定めるカリキュラム・ポリシーによる。

  • 共通教育科目では、「研究公正A」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 専攻演習科目では、「人間社会学特別演習Ⅰ」「人間社会学特別演習Ⅱ」を1年次の必修科目とし、研究指導科目では、「人間科学特別研究Ⅰ」「人間科学特別研究Ⅱ」を2年次の必修科目とする。
    これらの科目では、指導教員の個別の研究指導を通して、自らの研究課題に関する先行研究の精査を不足なく行い、当該課題の学術的到達点を考察できる能力、これまでの学術的到達点をふまえて、論文で何を明らかにするのかという基本的な問いを適確に示すことができる能力、研究によって得られた結果を明確に示し、それをもとに批判的に考察や検討を行える能力、論文によって示された知見が、社会福祉学において有意義なものであることを説得的に示すことができる能力を修得させる。その上で社会福祉学にとって意義がある論文を仕上げさせる。
  • 専攻基幹科目では、「人間社会学特論」を1年次の必修科目とし、言語文化学、人間科学、社会福祉学について、各分野の総合的知見と学術的特徴を理解するとともに、人間社会学が対象とする諸課題について学際的な視点を身につける。
  • 分野専門科目においては、社会福祉の諸課題を扱う科目、社会福祉理論、社会福祉援助、ソーシャルワーク、児童福祉、高齢者福祉、障害者福祉、公的扶助に関する科目、地域福祉、社会保障、社会福祉に関する法制度を扱う科目などを、主に1年次において提供する。
    これらの科目を通して、社会福祉に関する諸事象を分析し、考察することのできる能力、専門的な研究のためのさまざまな方法論を知り、歴史的研究、実証的研究等自らの課題の追究にふさわしい方法を選択し、その方法で研究を遂行する技術を身につけさせる。

博士後期課程

言語文化学分野(学位:言語文化学)

人間社会学専攻博士後期課程言語文化学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む17単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて博士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課している。本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。成績評価と学位論文審査に係る方針は、人間社会システム科学研究科が定めるカリキュラム・ポリシーによる。

  • 共通教育科目では、「研究公正B」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 特別研究科目では、1年次に「言語文化学特別研究Ⅲ・Ⅳ」、2年次に「言語文化学特別研究Ⅴ・Ⅵ」、3年次に「言語文化学特別研究Ⅶ・Ⅷ」を置き、必修科目とする。
    これらの科目では、指導教員の個別指導を通して、自らの研究成果を論理的に構成する思考力、文章や各種データを用いた効果的な表現能力を身につける。また、研究発表や議論を通して、多様なメディアを活用し、グローバルな視点から情報を収集することで自らの知識・認識を相対化し、これによって、個人の認識や文化、専門分野の違いを超えて目的を達成する高度なコミュニケーション能力を養う。
  • 特別演習科目では、日本言語文化学、日本語学、日本語教育学、英語圏言語文化学、英語教育学、言語情報学、個別言語学、対照言語学、社会言語学等といった専門領域において、極めて高度な先端的知識を修得し、研究に活かす能力を養う。さらに、隣接諸科学の知見と自らの専門の研究を関連づけ、批判的・建設的な考察を行い、独創的に課題を設定し、解決を行う能力を身につけさせる。

人間科学分野(学位:人間科学)

人間社会学専攻博士後期課程人間科学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む17単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて博士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課している。本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。成績評価と学位論文審査に係る方針は、人間社会システム科学研究科が定めるカリキュラム・ポリシーによる。

  • 共通教育科目では、「研究公正B」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 特別研究科目では、1年次に「人間科学特別研究Ⅲ・Ⅳ」、2年次に「人間科学特別研究Ⅴ・Ⅵ」、3年次に「人間科学特別研究Ⅶ・Ⅷ」を置き、必修科目とする。
    これらの科目では、指導教員の個別指導を通して、専門研究のためのテーマ設定能力、研究方法の運用能力、先行研究についての批判的検討能力、資料データの収集・検討能力、研究成果の論理的な展開・表現能力を修得させる。
  • 特別演習科目では、現代社会が直面する多様な諸問題について学び、自らの研究テーマがその中においてどのような位置にあるのかを知ると同時に、これらの問題の解決に向けてどのような貢献をなすのかを考察することのできる能力を養う。

社会福祉学分野(学位:社会福祉学)

人間社会学専攻博士後期課程社会福祉学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む17単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて博士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課している。本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。成績評価と学位論文審査に係る方針は、人間社会システム科学研究科が定めるカリキュラム・ポリシーによる。

  • 共通教育科目では、「研究公正B」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 特別研究科目では、1年次に「社会福祉特別研究Ⅲ・Ⅳ」、2年次に「社会福祉特別研究Ⅴ・Ⅵ」、3年次に「社会福祉特別研究Ⅶ・Ⅷ」を置き、必修科目とする。
    これらの科目では、指導教員の個別指導を通して、社会福祉に関する研究課題において、自ら新しい問題を把握、設定して、それを解決する有用な方法を開発しうる能力、専門的な研究のための方法論に関して十分に理解し、自らの課題の追究にふさわしい方法を選択することのできる能力、またその方法で研究を遂行する高度な技術を行使することのできる能力、自らの研究課題に関連する領域の先行研究を十分に精査し、当該課題の学術的到達点に関して批判的に検討できる能力、適確な文献、データ、資料を用いたうえで、全体として十分な整合性をもって展開され、そこから引き出される結論が説得的なものであるような論文を構成する能力、十分に検討された明確な問題意識にもとづき科学的、合理的な研究を進めることで、社会福祉学の発展に貢献できる、独創性のある新しい知見を示す論文を執筆できる能力を養成する。
  • 特別演習科目では、社会福祉に関する多様な研究課題を学び、自ら新しい問題を把握、設定して、自らの研究テーマがその中においてどのような位置にあるのかを知ると同時に、これらの問題を解決する方法を考察する。

アドミッション・ポリシー(学生受入の方針)

博士前期課程

人間社会学専攻では、現代の人間と社会の多様な諸問題、また錯綜した政策課題などに対し、人文・社会・福祉の各分野における深い専門的知識と、これら3分野を横断する幅広い視野に立って的確に問題を分析し、創造的にその解決の方途を探る能力をもつ人材、また高度の社会的発信能力をもつ人材を育成する。

したがって、本専攻では次のような学生を求める。

  1. 人文、社会、福祉のいずれかの分野における基礎的な研究能力を備え、自らの専門分野における研究に意欲を持って取り組むことができ、かつ異なる領域の研究成果への関心と理解力を有する人
  2. 論理的思考力を備え、公正で多角的な視点に立つ探究心を有している人
  3. 最新の知見から学ぶ意欲と向上心をもち、現代の人間と社会の諸問題の解決に積極的な姿勢を有している人

以上に基づき、本専攻にふさわしい学生を迎えるため、次の1~5の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。

  1. 人文、社会、福祉のいずれかの分野における現象や課題を明確に理解し、解明しようとする意欲を持っていること
  2. 専門的な研究のための多様な方法論の中から、自らの課題の追究にふさわしい方法を選択し、その方法で研究を遂行する具体的なスキルに習熟することを志向していること
  3. 当該領域における先行研究を調査し、文献、データ、資料を収集、検討する方法論を学ぼうとする意欲を持っていること
  4. 自らの研究成果を論理的に構成、展開し、表現する能力を備えていること
  5. 語学力を含むコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を備えていること

博士後期課程

人間社会学専攻では、現代の人間と社会の多様な諸問題、また錯綜した政策課題などに対し、人文・社会・福祉の各分野における高度な専門的知識を背景にして新たな探究の視点を見出し、研究を自律的に遂行する能力を備え、地域文化・社会の発展や諸問題の解決に貢献する人材を育成する。

したがって、本専攻では次のような学生を求める。

  1. 人文、社会、福祉のいずれかの分野における研究能力を備え、自らの専門分野において新しい研究領域とその研究方法を開拓しようとする強い意欲を有し、かつ異なる領域の研究成果への関心と理解力を有する人
  2. 高度な論理的思考力と分析力を備え、公正で多角的な視点に立つ探究心を有している人
  3. 自らの研究成果を論理性と実証性をもって展開し、研究成果を社会に向けて発信する高いコミュニケーション能力を備え、研究成果の社会的活用に積極的な姿勢を有している人

以上に基づき、本専攻にふさわしい学生を迎えるため、次の1~5の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。

  1. 自らの研究課題において、新しい問題を発見して解決したうえで、さらに新しい研究領域を開拓していこうとする強い志向を持っていること
  2. 専門的な研究のための方法論に心を留め、自らの課題を追究するための研究方法を探求しようとする志を持っていること
  3. 関連する領域における先行研究を批判的に検討する批評精神を備え、文献、データ、資料を丁寧に収集しようとする強い忍耐心を有していること
  4. 自らの研究成果を論理性と実証性をもって展開し、説得的に表現する能力を持っていること
  5. 自らの研究成果を社会に向けて発信する高い語学力、文章表現力を含むコミュニケーション能力を備えていること