大阪府立大学

量子放射線系専攻の教育目的、教育目標、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー

教育目的

博士前期課程

量子放射線工学の広範な専門知識の教授と研究指導を通して、基本的研究能力と問題解決能力を培い、自ら知的資産を創造し、新領域を開拓できる人材を育成する。学際研究の遂行に必要な広い分野の知識を身に付け、各種装置の実践的な技術を習得すると共に、法律の順守や社会との関係についても配慮できる人材を育成する。

博士後期課程

量子放射線工学の高度な専門知識の教授と研究指導を通して、自立して研究活動を行い、その成果を総合評価する能力を培い、新しい知識を体系化し、先導的な工学領域を創生できる人材を育成する。学際研究の遂行に必要な高度な専門知識を身に付け、各種装置の高度な技術を習得すると共に、法律の順守や社会との関係についても配慮できる人材を育成する。

教育目標

博士前期課程

  1. 量子放射線工学にかかわる高度な技術、原子力エネルギー開発への応用を通して、安全で自然環境と調和する持続可能な社会に貢献する使命感、科学技術が人・社会・自然に及ぼす影響について深く考える姿勢と責任感、高い倫理観に基づく判断力、行動力を培う。
  2. 量子放射線工学に必要な幅広い分野の基礎学力、発生装置機器とその取扱いや安全管理についての基礎的な知識と技術を身に付け、それらを統合して応用することにより、社会の変化と科学技術の進歩に対応できる技術と思考力を培う。
  3. 量子放射線工学の基礎学力と基礎技術およびその応用力を育成し、問題解決のために独自の発想で課題を探求して研究を遂行する能力、そして知的資産を創造する能力を培う。
  4. 国際社会で活動を行うための広い視野を養うと共に、日本語能力、英語能力の向上を図り、会話・読解能力、学術論文や技術資料の調査・分析能力ならびに学術報告・論文などでの発表能力を培う。
  5. 組織による研究推進のための協調性および指導力、社会とのコミュニケーション能力を培う。

博士後期課程

  1. 量子放射線工学における重要な課題を主体的に認識するとともに、普遍的価値のある問題を抽出し、分析・総合・評価することによって、新しい知識を体系化する能力を培う。
  2. 優れた学術論文をまとめるとともに、国内外の学会、会議において論文を発表し研究討論する能力を培う。
  3. 量子放射線工学の自らの専門領域を深く探求するばかりでなく、異なる分野にも広く目を向けて、独創的な視点で科学技術を開拓し、先導的に新たな工学領域と新規産業を切り拓く能力を培う。
  4. 異なる文化に対する理解とコミュニケ-ション能力の向上を図り、国際的に活躍できる能力を培う。

ディプロマ・ポリシー(学修評価・学位の授与方針)

博士前期課程

工学研究科の理念に基づき、量子放射線工学分野においては量子放射線工学の広範な専門知識の教授と研究指導を通して、基本的研究能力と問題解決能力を培い、自ら知的資産を創造し、新領域を開拓できる人材を育成する。特に学際研究の遂行に必要な広い分野の知識を身に付け、各種装置の実践的な技術を習得すると共に、法律の順守や社会との関係についても配慮できる人材を育成する。この理念に基づく量子放射線工学分野の広範な専門知識の教授と研究指導を通して、基本的研究能力と問題解決能力を培い、自ら知的資産を創造し、量子放射線工学分野の新領域を開拓できる能力を修得した者に修士(工学)の学位を授与する。

博士前期課程では、研究科規程に定める所要の単位数以上を修得することに加えて、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査および最終試験に合格することを修了要件とする。

博士後期課程

工学研究科の理念に基づき、量子放射線工学分野においては量子放射線工学の広範な専門知識の教授と研究指導を通して、基本的研究能力と問題解決能力を培い、自ら知的資産を創造し、新領域を開拓できる人材を育成する。特に学際研究の遂行に必要な広い分野の知識を身に付け、各種装置の実践的な技術を習得すると共に、法律の順守や社会との関係についても配慮できる人材を育成する。この理念に基づく量子放射線工学分野の高度な専門知識の教授と研究指導を通して、自立して研究活動を行い、その成果を総合評価する能力を培い、新しい知識を体系化し、先導的な工学領域を創生できる能力を修得した者に博士(工学)の学位を授与する。

博士後期課程では、研究科規程に定める所要の単位数以上を修得することに加えて、必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査および最終試験に合格することを修了要件とする。

量子放射線工学分野

博士前期課程

量子放射線系専攻量子放射線工学分野では、工学研究科のディプロマ・ポリシーのもと、以下の項目を学位授与の要件とし、これを満たした者に修士(工学)の学位を授与する。

  1. 量子放射線工学の広範な専門知識を身に付けている。
  2. 基本的研究能力と問題解決能力を身に付けている。
  3. 自ら知的資産を創造し、量子放射線工学分野の新領域を開拓できる。
  4. 学際研究の遂行に必要な広い分野の知識を身に付け、各種装置の実践的な技術を習得している。
  5. 法律の順守や社会との関係についても配慮できる。

博士後期課程

量子放射線系専攻量子放射線工学分野では、工学研究科のディプロマ・ポリシーのもと、以下の項目を学位授与のために身に付けるべき能力とし、これらの能力を修得した者に博士(工学)の学位を授与する。

  1. 量子放射線工学の広範な専門知識を身に付けている。
  2. 基本的研究能力と問題解決能力を身に付けている。
  3. 自ら知的資産を創造し、量子放射線工学分野の新領域を開拓できる。
  4. 学際研究の遂行に必要な広い分野の知識を身に付け、各種装置の実践的な技術を習得している。
  5. 法律の順守や社会との関係についても配慮できる。
  6. 自立して研究活動を行い、その成果を総合評価することができる。
  7. 新しい知識を体系化し、先導的な工学領域を創生できる能力を身に付けている。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)

博士前期課程

  1. 量子放射線工学専攻の教育研究上の理念・目的を踏まえ、学士課程で学んだ学問分野における基礎および専門を基盤として、広く科学技術を学びながら、学際化・総合化の過程を経て、高度化・専門化を推し進める。この教育の流れの中で、大学院博士前期課程において完結性をもたせた教育を行う。
  2. 量子放射線工学に必要な、広い分野での基礎教育科目を配置し、無理なく放射線関連の専門教育も受けることができ、その知識が深められるような教育課程を編成する。
  3. 授業科目は、特別講義、特別演習、特別研究により編成する。特別講義により、量子放射線工学分野に関する高度な専門知識を獲得させる。特別演習では、専門分野に関する調査、討論、実験等を通じて、量子放射線工学の専門知識を習得させ、問題の分析・総合能力を高める。特別研究では、理論・実験の研究指導のもと修士論文を作成し、専門分野における研究能力を培う。
  4. 研究指導に関する科目に加え、量子科学およびわが国の法体系に基づく放射線安全管理学に関する授業科目を必修科目とする。
  5. 量子放射線工学の基礎から、応用分野までの幅広い選択科目を用意する。本学の量子放射線大規模施設と装置の特徴を活かして、基礎技術を身に付ける実践教育を行う。
  6. 量子放射線分野は基礎と応用が密接に関わっているため、各年次の前、後期に基礎科目、応用科目をそれぞれの産業利用目的に応じて有機的に配置する。
  7. 学修成果の評価の方針は工学研究科カリキュラム・ポリシーに記載のとおりとする。
  8. 就職後に技術者、研究者として活動できるように、法律に基づく放射線関連管理技術や社会とのかかわりに関する選択科目を開講する。これらは、放射線取扱主任者の資格試験にも対応している。
  9. 大学院共通教育の「国際環境活動プログラム」の科目を自由科目として提供する。

博士後期課程

  1. 量子放射線工学専攻の教育研究上の理念・目的を踏まえ、学士課程で学んだ学問分野における基礎および専門を基盤として、広く科学技術を学びながら、学際化・総合化の過程を経て、高度化・専門化を推し進める。この教育の流れの中で、大学院博士前期課程および大学院後期課程において完結性をもたせた教育を行う。
  2. 授業科目は、特別講義、特別演習、特別研究により編成する。特別講義により、量子放射線工学分野に関する最新に研究動向に基づいた専門知識を獲得させる。特別演習では、最新の研究動向に関する調査、討論、実験等を通じて、量子放射線工学の深い専門知識と関連分野の幅広い知識を習得させ、問題の分析・総合能力を培う。特別研究では、理論・実験の研究指導のもと博士論文を作成し、自立した研究者となるための能力を培う。
  3. 量子放射線工学における知識を深めると同時に、研究技術の習得に重点をおく。このため、研究指導に関する科目を必修とする。
  4. 学修成果の評価の方針は工学研究科カリキュラム・ポリシーに記載のとおりとする。
  5. 当専攻の基盤的な教育資源である府立大学の大規模放射線施設を利用し、実践的な研究体験を積み重ね、自立した研究者を養成する。その際、研究に不可欠な創造的研究開発能力の向上をめざすとともに、将来の指導者、教育者として必要な高度な指導能力の養成にも重点をおく。

量子放射線工学分野

博士前期課程

量子放射線系専攻量子放射線工学のディプロマ・ポリシーを踏まえ、次の様な教育課程編成を行う。

  1. 学士課程で学んだ学問分野における基礎および専門を基盤として、広く科学技術を学びながら、学際化・総合化の過程を経て、高度化・専門化を推し進める。この教育の流れの中で、大学院博士前期課程において完結性をもたせた教育を行う。
  2. 量子放射線工学に必要な、広い分野での基礎教育科目を配置し、無理なく放射線関連の専門教育も受けることができ、その知識が深められるような教育課程を編成する。
  3. 授業科目は、特論等の講義、特別演習、特別研究により編成する。特論等の講義により、量子放射線工学分野に関する高度な専門知識を獲得させる。特別演習では、専門分野に関する調査、討論、実験等を通じて、量子放射線工学の専門知識を習得させ、問題の分析・総合能力を高める。特別研究では、理論・実験の研究指導のもと修士論文を作成し、専門分野における研究能力を培う。
  4. 研究指導に関する科目に加え、量子科学及びわが国の法体系に基づく放射線安全管理学に関する授業科目を必修科目とする。
  5. 量子放射線工学の基礎から、応用分野までの幅広い選択科目を用意する。本学の量子放射線大規模施設と装置の特徴を活かして、基礎技術を身に付ける実践教育を行う。
  6. 量子放射線分野は基礎と応用が密接に関わっているため、各年次の前、後期に基礎科目、応用科目をそれぞれの産業利用目的に応じて有機的に配置する。
  7. 就職後に技術者、研究者として活動できるように、法律に基づく放射線関連管理技術や社会とのかかわりに関する選択科目を開講する。これらは、放射線取扱主任者の資格試験にも対応している。
  8. 技術者および研究者として、豊かな教養と高い倫理観を培い、社会貢献と責任について考える能力を修得させるため、「研究公正A」を大学院共通教育科目として提供する。
  9. 大学院共通教育の「国際環境活動プログラム」の科目を自由科目として提供する。
  10. 学修成果の評価の方針は工学研究科カリキュラム・ポリシーに記載のとおりとする。

博士後期課程

量子放射線系専攻量子放射線工学のディプロマ・ポリシーを踏まえ、次の様な教育課程編成を行う。

  1. 学士課程で学んだ学問分野における基礎および専門を基盤として、広く科学技術を学びながら、学際化・総合化の過程を経て、高度化・専門化を推し進める。この教育の流れの中で、大学院博士前期課程及び大学院後期課程において完結性をもたせた教育を行う。
  2. 授業科目は、特別講義、特別演習、特別研究により編成する。特別講義により、量子放射線工学分野に関する最新の研究動向に基づいた専門知識を獲得させる。特別演習では、最新の研究動向に関する調査、討論、実験等を通じて、量子放射線工学の深い専門知識と関連分野の幅広い知識を習得させ、問題の分析・総合能力を培う。特別研究では、理論・実験の研究指導のもと博士論文を作成し、自立した研究者となるための能力を培う。
  3. 量子放射線工学における知識を深めると同時に、研究技術の習得に重点をおく。このため、研究指導に関する科目を必修とする。
  4. 当専攻の基盤的な教育資源である本学の大規模放射線施設を利用し、実践的な研究体験を積み重ね、自立した研究者を養成する。その際、研究に不可欠な創造的研究開発能力の向上をめざすとともに、将来の指導者、教育者として必要な高度な指導能力の養成にも重点をおく。
  5. 技術者および研究者として、高度で豊かな教養と厳格な倫理観を培い、社会貢献と責任について考える能力を修得させるため、「研究公正B」を大学院共通教育科目として提供する。
  6. 学修成果の評価の方針は工学研究科カリキュラム・ポリシーに記載のとおりとする。

アドミッション・ポリシー(学生受入の方針)

博士前期課程

量子放射線系専攻のアドミッション・ポリシーは、現行の工学研究科で定めているポリシーに加え、次の理念をポリシーとする。

高度な科学と技術が融合し、原子力工学分野の基盤である量子放射線工学において、先端的な科学技術を牽引する真理の探求と知の創造を重視し、現代の産業、医療や原子力エネルギーを支える量子線、放射線の広い応用分野を視野に、環境調和型科学技術の特徴も活かして、持続可能な社会の発展と安全を基本とする文化の創造に貢献することをその基本の理念としている。

この理念のもとで高度学際領域である量子放射線工学において、量子放射線と物質との相互作用における素過程を解明し、特に関連施設や設備を利用した実地教育・研究を実践すると共に最先端技術に触れることで、広い分野に応用する高度の知識を深め総合的主体的研究開発能力を身に付ける。量子放射線工学は、広く社会とかかわる科学技術で、安全とその文化の構築が不可欠であり、人間性や高い倫理観を基に、社会に貢献できる技術者・研究者を育成する。

このような教育研究の理念の達成・実現に向けて、量子放射線系専攻では次のような資質と能力、意欲を持った学生を求める。

  1. 物技術者、研究者として社会に貢献しようという意欲を持った人
  2. 技術が人・社会・自然に及ぼす影響について、深く考えようとする姿勢と強い責任感を持った人
  3. 科学技術の著しい進歩に対して、主体的、積極的に新しい分野を切り拓こうとする姿勢と熱意を持った人
  4. 高い基礎学力と豊かな専門分野の基礎知識を持ち、自ら未知の問題解決のために立ち向かおうとする意欲のある人
  5. 異なる文化を理解し、多彩で国際的なコミュニケーションを図ろうとする意欲を持った人

以上に基づき、次の1~3の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。

  1. 理、化学、生物、医学、さらには電子、材料、宇宙等の工学分野の学士課程に要求される基礎学力を満たすこと
  2. 技術者,研究者に不可欠な論理的思考を有すること
  3. 各国の文献を読み解く十分な英語力を有すること

博士後期課程

量子放射線系専攻のアドミッション・ポリシーは、現行の工学研究科で定めているポリシーに加え、次の理念をポリシーとする。

高度な科学と技術が融合し、原子力工学分野の基盤である量子放射線工学において、先端的な科学技術を牽引する真理の探求と知の創造を重視し、現代の産業、医療や原子力エネルギーを支える量子線、放射線の広い応用分野を視野に、環境調和型科学技術の特徴も活かして、持続可能な社会の発展と安全を基本とする文化の創造に貢献することをその基本の理念としている。

この理念のもとで高度学際領域である量子放射線工学において、量子放射線と物質との相互作用における素過程を解明し、特に関連施設や設備を利用した実地教育・研究を実践すると共に最先端技術に触れることで、広い分野に応用する高度の知識を深め総合的主体的研究開発能力を身に付ける。量子放射線工学は、広く社会とかかわる科学技術で、安全とその文化の構築が不可欠であり、人間性や高い倫理観を基に、社会に貢献できる技術者・研究者を育成する。

このような教育研究の理念の達成・実現に向けて、量子放射線系専攻では次のような資質と能力、意欲を持った学生を求める。

  1. 自立した研究者として社会に貢献しようという意欲を持った人
  2. 研究成果が人・社会・自然に及ぼす影響について、深く考えながら研究に取組む姿勢と強い責任感を持った人
  3. 新しい科学技術の展開に向けて、主体的、積極的に先導的な工学領域を創生しようとする姿勢と熱意を持った人
  4. 特定分野の深い専門知識と周辺分野の幅広い知識を持ち、問題の分析・総合・評価を行い、知識を体系化しようとする意欲のある人
  5. 国際的に、研究成果を発信し、研究活動を行おうとする意欲を持った人

以上に基づき、次の1~3の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。

  1. 大学および大学院博士前期課程における理系の基礎的な科目および各専門分野の科目を幅広くかつ深く学び、高い基礎学力および各専門分野の豊かな知識を身に付けていること
  2. 各専門分野における英文を読んで正確に理解するとともに、自らの研究成果を英文で論理的に表現し、発表するための能力を身に付けていること
  3. 工学における諸課題を見つけ、それらを体系的に整理するとともに、合理的に解決しようとする高度な能力を身に付けていること