マネジメント学類 経済データサイエンス課程
経済学とデータ分析のコラボレーションで、新たな問題解決能力を養成します。
近年、金融、ビジネスや公共政策など、多くの領域で集められたデータが重視され、経済・経営の専門知識とデータ分析能力を併せ持った人材へのニーズが国際的に高まっています。例えば「資産保有の戦略を立てる」、「購入パターンから顧客の嗜好を推測する」、「産業規制の効果を評価する」といった課題は、経済学とデータ分析の融合なしには解決できません。経済データサイエンス課程では、経済学と統計データから意思決定に役立つ情報を引き出す実践的なデータ分析を学びます。これにより、国際基準の経済学を駆使して多様な場面で問題解決に臨むエコノミストや、経済・ビジネスデータの新しい活用法を提案するデータの分析力と説明力をつけた人材を養成します。
教育の特色
新しい市場環境に適応した人材育成
日本の家計や企業を取り巻く環境は、AI技術の発展やビッグデータの普及、グローバライゼーションの進展に伴い、急速に高度化・複雑化しています。この新しい市場環境の中で的確な意思決定を行うために、社会経済のメカニズムを理論的に、そしてデータに基づいて分析できる人材の育成が急務となっています。マネジメント学類は、そうした社会的なニーズに応えるべく、経済データサイエンス課程(Economics and Data Science)を設置します。

目標に応じた4つの型のカリキュラム選択
経済データサイエンス課程ではまず、経済学とデータ分析の体系的・実践的な学びを通して、理論とデータに基づく意思決定の基礎を身につけます。その後、キャリア目標や学術的な関心に合わせ、4つの型からカリキュラムを選択します。必要に応じて経営学・会計学・法学・生産システム科学の科目を履修できるのも、本課程の特長です。

〈経済・ビジネスデータ型〉
データに基づき、経済・ビジネスの問題を解決する人材を育成
〈エコノミスト型〉
最先端の経済学とデータ分析を駆使。実務・学術研究双方で国際的に活躍する人材を育成
〈公共部門型〉
財政制度・法制度の理論を踏まえ、データに基づく政策の立案と評価ができる人材を育成
〈総合型〉
経済学とデータ分析、経営学・会計学・法学・生産システム科学を学び、幅広い分野に適応できる人材を育成
経済学とデータ分析のコラボレーションで新たな問題解決のスキルを学ぶ
学びの特長1
公立大学の強みを活かし、公的機関・企業等との連携による各種ビッグデータを用いた分析が可能です。
学びの特長2
経済学とデータ分析を中心とした学びで、現代社会に求められる人材の養成に加えて、経営学・会計学・法学・生産システム科学を学ぶことも可能です。(各種資格試験にも対応可能)

1年次
経済学とデータ分析の基礎を学びます。
2・3年次〈2年次初めに課程配属を実施〉
講義・ゼミ・実習により、専門知識を学びます。
4年次
卒業研究を行います。
Topics
大学の偏差値と将来の年収との関係は?
「偏差値の高い大学に行けば、将来得られる年収は上がる」というのはよく聞く話です。確かに、出身大学の偏差値と年収の間には相関関係(学歴が高いと年収も高い)はあるでしょう。しかしこの関係は「偏差値の高い大学に行ったから年収が高い」という因果関係(「偏差値の高さ=原因」、「年収の高さ=結果」)を示しているのではありません。なぜなら「収入が高い仕事に就くことができる潜在的能力が高い人が、偏差値の高い大学に入学している」だけなのかもしれないのです。データを分析する能力を養成することで、「一見もっともな話」の背後にある真実を見極める力が身に付きます。