大阪府立大学

教育福祉学類 教育目的、教育目標、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー

教育目的

生命の尊さと人の尊厳を重んじ、豊かな人間性と深い教養を備え、人と社会に対する包括的視点と福祉・保育・教育分野における高い専門性に根ざした実践力を持って人々と協働し、地域社会ならびに国際社会においてヒューマンサービスの向上に貢献する人材を育成する。

教育目標

上記の教育目的を達成するために次の教育目標を掲げる。

  1. 人文・社会・自然科学に関する教養を広く身に付けることにより、ヒューマンサービスを実践するための素地として、人間と社会の多様性を理解する。
  2. 現代社会が抱える諸問題とヒューマンサービスのための基本的視点を学ぶことにより、高い倫理的意識と社会的責任意識をもつ。
  3. 社会科学を基盤とし、社会福祉・保育・教育分野の専門的知識・技術を体系的に修得することにより、人と社会を包括的視点から捉えることのできる専門的知識・技術と科学的判断力を身に付ける。
  4. 高い水準の情報リテラシー能力とコミュニケーションスキル、論理的思考力を身に付けることにより、福祉・教育・保健機関や地域において、ヒューマンサービスを提供する人々や当事者とともに問題解決にあたることのできる連携と協働の能力を身に付ける。
  5. 英語その他の外国語を修得することにより、地域社会はもとより国際社会に貢献できる力を身に付ける。
  6. 総合的かつ柔軟な思考力と実践力を養うことにより、生涯にわたって学習し、課題を発見・解決し、自らの専門領域を発展させる能力を身に付ける。

ディプロマ・ポリシー(学修評価・学位の授与方針)

教育福祉学類において所定の期間在学し、当学類で開講される教育福祉ならびに関連分野に関する所定の単位を修得することによって、次の能力を身に付けた学生に学位を授与する。

  1. 人文・社会・自然科学に関する幅広い教養を身に付け、ヒューマンサービス実践の素地となる、人間と社会の多様性を理解する能力を備えている。
  2. 現代社会が抱える諸問題とヒューマンサービスの基本的視点を踏まえ、高い倫理的意識と社会的責任意識を備えている。
  3. 社会福祉・保育・教育分野の専門的知識・技術を体系的に修得し、人と社会を包括的な視点からとらえる専門的知識・技術を備えている。
  4. 高い水準の情報リテラシー能力と論理的思考力、コミュニケーション能力を身に付け、ヒューマンサービスを提供する人々や当事者とともに問題解決にむけた連携・協働を行う能力を備えている。
  5. 英語その他の外国語を修得し、地域社会はもとより国際社会に貢献できる力を備えている。
  6. 総合的かつ柔軟な思考力と実践力を身に付け、生涯にわたって学習し、課題を発見・解決し、自らの専門領域の発展に寄与する基盤となる能力を備えている。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)

教育課程編成

教育福祉学類では、福祉・保育・教育分野における高い専門性に根ざした実践力によって、ヒューマンサービスの向上に貢献する人材を育成するために、次のようなカリキュラムを提供する。

  1. 論理的思考力や文章による表現力などで大学での学びの基礎となる力を養うために、導入科目(初年次ゼミ)を配置する。
  2. 幅広い教養、多面的な視野を養うために、教養科目および基礎科目(情報基礎科目、外国語科目、健康・スポーツ科学科目)を配置する。
  3. ヒューマンサービスの素地となる知識を習得し、人間と社会の多様性を理解するために、学域共通科目、基盤講義科目を配置する。
  4. 現代社会が抱える諸問題やヒューマンサービスの基本的視点を理解するために、基幹講義科目、基幹演習科目を配置する。
  5. 倫理的意識や社会的責任意識を醸成するために、必修科目として生命倫理学、人間支援科学論、コラボレーション論を置く。
  6. 社会福祉・保育・教育分野の専門的知識・技術を体系的に修得するために、福祉系展開科目、教育系展開科目、子ども家庭系展開科目からなる専門展開科目群を配置する。これらの科目群には、グループワーク、フィールドワークなどの授業方法を活用したものも含まれる。
  7. 情報リテラシー能力と論理的思考、コミュニケーション能力を身に付け、問題解決に向けた演習課題として、少人数での演習科目を発展演習科目に配置する。
  8. 共通教育科目の基盤科目に英語、初修学国語の科目群、発展演習科目として、外書購読演習を配置する。
  9. 海外における社会や文化に触れ、国際的な視点を養うために、教育福祉インターンシップとして海外研修を実施する。
  10. 総合的かつ柔軟な思考力と実践力を養い、自ら課題を発見し問題解決に取り組む姿勢を培うために、社会福祉実習や保育実習を含む展開実技実習科目、卒業研究作成等に向けた総合演習科目を設定する。

成績評価の基準

  1. 成績評価は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、授業科目ごとに「到達目標」を設定し、履修者の到達目標に対する達成度に応じて、履修規程第14条に定めた基準に沿って、A+からDの評語で評価する。特に、単位修得(C以上)の基準を到達度として明記する。
  2. 学期ごとに全ての授業の成績分布を集計し、到達目標の達成度について組織的に検討し、改善をはかる。
  3. 成績評価は、達成度の絶対評価を基本として行うが、受講者数が少ない科目を除き、偏った評語の分布にならないように努力する。また、偏った分布になった場合はその原因を分析し、次期以降に改善をはかる。

成績評価の方法

  1. 成績評価は、最終の定期試験のみに偏重することなく、レポート、プレゼンテーション、学修態度等の多様な要素を組みあわせて到達目標の達成度を評価する。なお、授業への出欠状況は成績評価には使わない。
  2. 具体的な評価方法は、授業担当教員が決定し、評価の基準、評価に用いる項目の配分を含めて、シラバスを通じて学生に事前に提示する。

アドミッション・ポリシー(学生受入の方針)

教育福祉学類は、多様で複雑な課題を抱える現代社会において、生命を尊重し、人間の尊厳を守り、すべての人が幸せに暮らせる社会づくりに貢献できる人の育成をめざします。そのために、本学類では福祉系および教育系の専門職を育成するとともに、地域社会・国際社会との協働を重視した教育研究を行います。

したがって、教育福祉学類では次のような学生を求めています。

  1. 現代の社会と人間をめぐる諸問題に関する基本的知識をもち、問題の解決に取り組む意欲をもっている人
  2. 社会的な事象を総合的な視野から究明していくことのできる幅広くバランスのとれた基礎学力と論理的思考力を備えた人
  3. 福祉や教育などのヒューマンサービスの専門的知識を身につけ、社会への貢献をめざす人
  4. 様々な社会活動を通して、様々な立場にある人と対話し、協力して働くことへの強い関心と意志をもっている人

以上に基づき、教育福祉学類にふさわしい学生を受け入れるため、次の1~5の能力や適性をもつ学生を選抜します。

  1. 高等学校における広い教科・科目に関して高い基礎学力を有していること
  2. 歴史や社会問題に関する知識を身につけていること
  3. 様々なコミュニケーションのための基礎となる語学力(国語や英語など)を有していること
  4. 論理的な思考力を備えていること
  5. 社会的な活動に関する経験や意欲をもっていること

一般選抜(前期日程)

高等学校における広い教科・科目に関して高い基礎学力を有していることを、大学入学共通テスト、調査書によって評価します。歴史や社会問題に関する知識を有していることを、大学入学共通テストの地歴・公民によって評価します。また、語学力を有していることを、大学入学共通テストの国語、外国語と個別学力検査の英語、小論文によって評価します。さらに、論理的思考力および社会的な活動に関する経験や意欲を有していることを、個別学力検査の小論文によって評価します。

一般選抜(後期日程)

高等学校における広い教科・科目に関して高い基礎学力を有していることを、大学入学共通テスト、調査書によって評価します。歴史や社会問題に関する知識を有していることを、大学入学共通テストの地歴・公民によって評価します。また、語学力を有していることを、大学入学共通テストの国語、外国語によって評価します。さらに、論理的思考力および社会的な活動に関する経験や意欲を有していることを、面接によって評価します。

学校推薦型選抜

高等学校における広い教科・科目に関して高い基礎学力を有していることを、調査書、推薦書、小論文によって評価します。また、歴史や社会問題に関する知識、論理的思考力および社会的な活動に関する経験や意欲を有していることを、小論文、面接によって評価します。さらに、語学力を有していることを、小論文によって評価します。

総合型選抜

高等学校における広い教科・科目に関して高い基礎学力を有していることを、推薦書、小論文によって評価します。また、歴史や社会問題に関する知識、論理的思考力および社会的な活動に関する経験や意欲を有していることを、小論文、面接、自己評価書、学習計画書によって評価します。さらに、語学力を有していることを、小論文によって評価します。

社会人特別選抜

大学で学習するための基礎学力を有していることを、出願資格を証明する書類、履歴書、志願理由書によって評価します。また、歴史や社会問題に関する知識、論理的思考力および社会的な活動に関する経験や意欲を有していることを、小論文、面接によって評価します。さらに、語学力を有していることを、小論文によって評価します。

障がい者特別選抜

高等学校における広い教科・科目に関して高い基礎学力を有していることを、大学入学共通テスト、調査書によって評価します。歴史や社会問題に関する知識を有していることを、大学入学共通テストの地歴・公民によって評価します。また、語学力を有していることを、大学入学共通テストの外国語によって評価します。さらに、論理的思考力および社会的な活動に関する経験や意欲を有していることを、面接によって評価します。

外国人留学生特別選抜

大学で学習するための基礎学力を有していることを、日本留学試験、最終出身学校の成績証明書によって評価します。また、歴史や社会問題に関する知識、論理的思考力および社会的な活動に関する経験や意欲を有していることを、小論文、面接によって評価します。さらに、語学力を有していることを、日本留学試験、TOEFLの成績によって評価します。