大阪府立大学

総合リハビリテーション学類 概要

3つの専攻

理学療法学専攻

理学療法学専攻

理学療法は運動、動作が困難になった方の身体機能を科学的に分析し、運動療法、物理療法などで改善していく治療分野です。本専攻では理学療法学の高度な理論、技術はもちろん、対象者のさまざまな思いを感じ取る能力まで身につけていきます。

作業療法学専攻

作業療法学専攻

作業療法とは“人の生活”を心身機能・活動・環境面からとらえ、日常生活や社会適応活動の維持・改善を図るリハビリテーションです。本専攻では身体の仕組みと働き、人の発達、活動、人と暮らしの理解を深め、リハビリテーションの実践力を養います。

栄養療法学専攻

栄養療法学専攻

栄養学は、高齢者や障がい者だけでなく、乳幼児から壮年に至るあらゆるライフステージにおいて必要です。そのため、医療や福祉等の施設はもちろん、多様なニーズに対応できる総合的な能力と豊かな人間性を備えた、管理栄養士ならびに教育・研究者の育成を行います。

教育の特色

「理学療法学専攻」「作業療法学専攻」「栄養療法学専攻」の
3専攻の連携と充実した研究施設の活用により、先駆的なリハビリテーションを学修。

本学類では3専攻の連携と独自性を両輪に、従来の理学療法学、作業療法学、栄養療法学が、単独では十分に対応できなかった生活習慣による疾患や内部障害、合併症の予防など、予防から治療・回復・社会参加にかかわる総合的なリハビリテーションの理念を基礎にした、これまでにない学びを展開します。1年次から専門科目の基礎となる科目を多数用意。各専攻の学問領域では、3専攻の学生が可能な限り同時に講義などを受講できるよう配慮するとともに、協同して問題解決できるような機会を設けています。また、臨床実習においては専門性の高い各病院を中心に、多様な施設で少人数によるきめ細やかな実習を行います。

リハビリテーションと栄養学を連携させた教育により多様な患者のQOL向上を目指す

リハビリテーションと栄養学を連携させた教育により多様な患者のQOL向上を目指す。

3専攻の連携の一例として、リハビリテーションと栄養の連携があります。具体的には、運動療法学と栄養療法学を相互に理解し専門知識を学修することで、脳血管障害などの患者に対し、リハビリと食生活の改善を組み合わせた高度な訓練を提案することが可能になります。

看護学類、教育福祉学類との有機的な連携により多職種と協働する能力を培う。

看護学類、教育福祉学類との有機的な連携により多職種と協働する能力を培う。

看護学類や教育福祉学類との合同授業・単位互換など、相互交流を深める機会を豊富に設置。リハビリテーションと医療・教育・福祉が連携することは、患者のQOL向上はもちろん、またチーム医療への貢献、地域医療の質を高めることにつながります。こうした支援現場の縮図を大学の学びにおいても展開します。

学生1人に対し臨床実習指導者1名以上が担当するマンツーマン指導できめ細やかな教育を実現。

学生1人に対し臨床実習指導者1名以上が担当するマンツーマン指導できめ細やかな教育を実現。

医療機関などでの臨床実習では、学生1人につき臨床実習指導者1名以上を配置。実習前には、学生に基礎知識や技術、心構えなどについて十分な事前指導を行います。また実習後は発表形式の症例報告会を実施するなど、きめ細やかな指導を行っています。

羽曳野キャンパスに備えられた多様な実験・実習室でリハビリテーションを実践的に体験。

羽曳野キャンパスに備えられた多様な実験・実習室でリハビリテーションを実践的に体験。

羽曳野キャンパスは、リハビリテーションにおける実践的な学びを可能にする、多彩な実験・実習室を備えています。例えば、子どもの身体的・精神的な発達について理解し、その成長を促すさまざまな遊びを学ぶ、「生活機能・環境支援研究室」や作業活動の特性を体験を通して学ぶ「木工・金工・陶芸室」などがあります。