大阪府立大学

航空宇宙工学課程 教育目的、教育目標、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー

教育目的

航空宇宙の専門分野を深く極めると同時に、全地球的な視野から物事を総合的に考える能力、およびシステムデザイン能力を育成するとともに、自主的、継続的に学習し、可能性を切り開く能力、精神を涵養し、未来を担う人材を育成します。

教育目標

  1. 数学、物理学、及び情報科学に関する知識と有し、それらを工学に応用できる。
  2. 航空宇宙工学の専門知識(流体力学、推進工学、構造工学、誘導・制御工学、システム工学、宇宙環境利用工学の基礎)と技術を体系的に学び、それらを応用できる。
  3. 日本語で、航空宇宙工学の文章を、読み、書くことができ、論理的な議論ができる。
  4. グローバル化し、高度にネットワーク化された情報化社会に柔軟に対応でき、多面的に物事を考えることができる。
  5. 国際的コミュニケーション能力を高め、異文化との交流を行う対話ができ、自己表現できる。
  6. 航空宇宙工学が社会および自然に及ぼす影響や効果、および航空宇宙工学の専門家、技術者が社会に対して負っている責任を理解し、倫理観に基づく判断・行動ができる。
  7. 航空宇宙工学の基礎および専門技術に関する知識を問題解決に応用し、システムデザインできる。
  8. 生涯学習の観点から、自主的、継続的に航空宇宙工学について、その応用を含む学問分野全般を学習できる。
  9. 与えられた制約のもとで計画的に仕事を進め、まとめることができる。

ディプロマ・ポリシー

航空宇宙工学課程は、本課程のカリキュラムに沿って、教育目標にかかげる以下の能力を身に付けたものに学士(工学)の学位を授与する。

  1. 数学、物理学及び情報科学に関する知識とそれらを工学に応用できる。
  2. 航空宇宙工学の専門知識と技術を体系的に工学に応用できる。航空宇宙工学の専門知識と技術とは、流体力学、推進工学、構造工学、誘導・制御工学、システム工学、宇宙環境利用工学に関する知識と技術を指す。
  3. 日本語等で、航空宇宙工学に関連する文章を、読み、書くことができ、論理的な議論ができる。
  4. グローバル化し、高度にネットワーク化された情報化社会に柔軟に対応できるように、豊かな教養に基づき、多面的に物事を考えられる。
  5. 国際的コミュニケーション能力が高く、異文化との交流を行う対話ができ、自己表現ができる。
  6. 航空宇宙工学の専門領域において、社会および自然に及ぼす影響や効果、およびこれらの分野の専門家、技術者が社会に対して負っている責任を理解し、具体例を通して倫理観とそれに基づく判断・行動ができる。
  7. 航空宇宙工学の専門分野を利用して、社会の要求を解決するための創造(デザイン)ができる。
  8. 生涯学習の観点から、自主的、継続的に航空宇宙工学の専門分野について、その応用を含む学問分野全般を学習できる。
  9. 与えられた制約のもとで計画的に仕事を進め、まとめることができる。

カリキュラム・ポリシー

  1. 「機械系学類および航空宇宙工学課程の教育目標」の達成を目的として、教育課程の編成を行う。
  2. 工学の基礎に根ざした学問の系統性と順次性を尊重して、共通教育科目、専門基礎科目及び専門科目(学域共通科目、学類基盤科目、課程専門科目)により構成される整合性・一貫性を持つ体系化された教育課程を編成する。
  3. 機械系学類内の学生の航空宇宙工学課程への所属は経過選択型とし、柔軟で自由度の高い進路選択を可能にする。
  4. 共通教育科目の履修により、教養豊かな人間性を涵養し、幅広い学修成果を身に付けさせる。専門基礎科目の履修により、工学を学ぶために必要な自然科学全般についての基盤的知識を修得させるとともに、生涯に亘る学びの基礎を築く。専門科目の中でも、特に機械系学類全体で必要とされる科目を学類基盤科目に指定する。
  5. 1年次では、学生の幅広い学修を保証し、豊かな教養を身に付けさせるため、共通教育科目を中心に配当する。同時に、4年間の学士課程教育の基礎を構築するため、専門基礎科目を適切に配当する。また、1年次に「機械及び航空宇宙海洋工学概論I、II(必修)」を配当し、機械系学系の最先端研究を紹介して各課程の特色を理解させるとともに、機械系学類の基礎力学科目の入門を講義し、2年次以降の所属課程を考える機会を提供する。
  6. 2年次では、初年次の共通教育科目と専門基礎科目を中心とする教育で得られた基礎的で幅広い学修成果を、3年次以降の専門科目履修に繋げることを目的として、専門基礎科目と各課程の基礎的な専門科目を中心に配当する。また、機械系学類で学ぶ学問分野全般を講義・実験・実習・演習などを通して、俯瞰する視点を獲得し、3年次以降に学習する専門科目への接続を円滑にするため、2年次には基礎的な課程専門科目を適切に配当する。さらに、2年次では、「工学倫理(必修)」、「環境倫理(必修)」を配当し、技術者・研究者としての倫理観を涵養する。
  7. 3年次以降では、課程専門科目を中心に配当し、講義・実験・実習・演習などを通して、機械系分野に関する問題解決に応用できる能力を育成する。
  8. 航空宇宙工学特殊講義I, IIでは、企業などの技術者・研究者による講義を通して、産業界で活躍しうる、問題解決能力が高く、リーダーシップを発揮できる研究者・技術者を育成する。
  9. 航空宇宙工学演習I-IV、航空宇宙工学設計製図I,II、エアロスペースエンジニアリングセミナーでは、アクティブラーニング、PBL、グループワークを取り入れた授業方法を実施する。
  10. 4年次には卒業研究(6単位)を必修とし、航空宇宙分野における最先端の研究テーマを設定して学生の研究意欲を高め、系統的な研究指導により基礎的な研究能力を育成する。卒業研究履修には履修資格を設ける。
  11. 成績評価の基準・方法は工学域カリキュラム・ポリシーに記載のとおりとする。
  12. 航空宇宙工学課程の求める人材、教育目標、教育制度・教育方法、卒業要件、卒業後の進路を受験生や在学生にわかりやすい形で示す。
  13. 卒業要件として、共通教育科目、専門基礎科目、専門科目の必要単位数を別途定める。