ドイツのAI研究センターが国外初の研究室DFKI Lab Japanを大阪府立大学に開設する意向
更新日:2021年1月22日
ドイツ人工知能研究センター(以下、DFKI)は、ドイツ国外初のラボを大阪府立大学(学長 辰巳砂 昌弘/以下、OPU)に設置する計画を立てており、ラボ開設に向けてどのように進めていくかについて、LoI(基本合意書)で合意しました。これにより、OPUとDFKIは、人工知能の基礎研究と応用研究の両面で、これまで以上に協力していくことになります。
DFKIとOPUは、これまで長い間、協力関係を築いてきました。例えば、ドイツのカイザースラウテルンにあるDFKIのImmersive Quantified Learning Lab(iQL)に似た学習ラボが大阪に設置され、文化の違いを学習することに関してなど、新しい学習・教育のためのセンター技術とAIの利用方法が共同で研究されています。ラボの所長候補としてDFKI とは何十年にもわたって親交の深い本学の研究者を迎え入れる予定です。
関係者のメッセージ
DFKI マネージングディレクター アントニオ・クルガー教授
日本における DFKI の戦略的な拡大は、長年の良好なパートナーシップと共通の理念に基づいています。ハイテク国である日本とは、 AI を人々や社会のために活用するという目標を共有しています。国際的な競争に直面している中で、志を同じくするパートナーとの協力関係をさらに拡大し、学習支援やスマートシティのような有望な研究テーマで協力関係を深めることができることを嬉しく思っています。
DFKI カイザースラウテルン エグゼクティブディレクター 兼 OPU 特別栄誉教授 アンドレアス・デンゲル教授
DFKI Lab Japanの開設により、日本の大学、研究機関、企業との良好な関係や協力体制をさらに深め、日本での DFKI ブランドをさらに確立していきたいと考えています。 また、DFKIのことを何十年も前からよく知っている日本人研究者の黄瀬 浩一教授を研究室長候補として迎え、研究室を設立することに成功しました。
辰巳砂 昌弘 学長
本学はこれまで、DKFI と学術交流を重ねてきており、 2017 年には交流 20 周年を迎えるとともに、デンゲル教授を特別栄誉教授に迎えるなど、交流を深化させてきました。そのような中、ドイツ国外初のブランチとなるこのたびの DFKI ラボジャパンの開設は大変意義深いものです。これを機に、この人工知能関連分野の研究が、今後ますます本学を中心に発展することを期待いたしております。
黄瀬 浩一 教授(工学研究科)
DFKIのデンゲル教授とは、20年以上にわたって共同研究や人材交流を進めてきました。このたび、ドイツ国外初のラボを本学に開設することになり、これまでにも増して交流が活発になると期待しています。また、DFKIがめざす人間中心の人工知能技術を共に開発し、国際社会にインパクトを与えたいと考えています。
関連情報
- プレスリリース全文(286KB)
- プレスリリース全文(英語版)(503KB)
- ドイツ人工知能研究センター(DFKI)Webサイト
- アンドレアス・デンゲル教授に特別栄誉教授の称号を授与(2018年3月27日 OPU Webニュース)
大阪府立大学 工学研究科 教授 黄瀬 浩一お問い合わせ