大阪府立大学

研究最前線!新型コロナウイルスに関連する大阪府立大学の研究シーズや知見について

更新日:2020年6月2日

新型コロナウイルス(COVID-19)に関して速やかな研究開発が必要な状況にある中、大阪府立大学では、COVID-19や関連して生じた社会変化に対応する様々な研究、取り組みが進められています。今回はその中から、近い将来において社会実装可能と考えられる4つの取り組みを紹介します。

研究シーズ・知見

1. 工学研究科 物質化学系専攻 安田 昌弘 教授

オゾン殺菌式ガス浄化装置の開発

オゾン殺菌式ガス浄化装置の開発のイメージ画像活性炭による脱臭と開発した活性炭を含む担体にウイルスやカビの胞子などを吸着させ、オゾンにより滅菌する触媒を活用したオゾン殺菌方式ガス洗浄装置を、企業と共同開発中。実用化に向け、6月末を目処に試作機の作製および特許取得申請予定。

2. 工学研究科 量子放射線系専攻/研究推進機構 放射線研究センター 秋吉 優史 准教授

滅菌灯によるマスクのウイルス不活化処理機「マスクリーン4」の開発

滅菌灯によるマスクのウイルス不活化処理機「マスクリーン4」の開発のイメージ画像殺菌灯からのUV-C 紫外線によりマスクなどに付着したウイルスを不活化・滅菌、消臭します。立体形状のマスク表面での紫外線量を放射線計測技術を応用して評価することで、サージカルマスクのウイルス不活化処理が約20秒で完了することを確認。個人用のマスクリーンSでは5秒で処理が可能で、頻繁にマスクを浄化することで感染率の低下に貢献でき、マスクの再利用も可能。

パーソナルディフェンス空気清浄機「コロナクリーナーF」の開発

パーソナルディフェンス空気清浄機「コロナクリーナーF」の開発のイメージ画像可視光応答光触媒と可視光LEDを組み合わせたパーソナルディフェンス空気清浄機。光触媒に光を当てて風を送る、という機能にのみ特化した安価かつ高性能な製品。空気中のエアロゾルに含まれるウイルスの不活化だけでなく、悪臭や花粉などの分解が可能。飛沫・エアロゾルが舞うが換気ができない医療現場などでの感染リスクの低下に貢献。

〈参考〉上記2つを含む、コロナウイルスに対する工学的対抗策についての考察をまとめたWebページ

3. 工学研究科 機械系専攻 中川 智皓 准教授

実践からの遠隔授業(アクティブラーニング)の知見

実践からの遠隔授業(アクティブラーニング)の知見のイメージ画像当初2020年3月21日に対面式で行われる予定だった即興型英語ディベート大会をコロナウイルス感染拡大防止の観点から、遠隔で実施。遠隔ビデオ会議システムおよびマイクスピーカー等を使用することで40名の中学生がディベートに参加。今後、グループワークやディベートなどの機会減少が懸念されるため、今回の経験から得られたアクティブラーニングの知見を展開・共有予定。

〈参考〉第3回PDA中学生即興型英語ディベート全国大会概要

  • 実施日 2020年3月21日(土)
  • 主催 一般社団法人 パーラメンタリーディベート人財育成協会(PDA)
  • 共催 大阪府立大学

第3回PDA中学生即興型英語ディベート全国大会報告書(一般社団法人 パーラメンタリーディベート人財育成協会 Webサイト)

4. 人間社会システム科学研究科 現代システム科学専攻 総田 純次 教授

子供の遊戯療法や中・高生のカウンセリング

子供の遊戯療法や中・高生のカウンセリングのイメージ画像人間社会システム科学研究科附属の心理臨床センターでは、小児科や学校からの紹介を受けて子供や生徒の遊戯療法やカウンセリングに重点を置いた臨床実践に取り組んできた。これまでの継続事例や新規事例に関し、今回のコロナウイルス感染症の蔓延やそれに伴う様々な社会活動の制限が子供たちや家庭、学校にどのような影響を及ぼし、またそこからどのように立ち直っていくかという過程を、セラピーの過程を通じて明らかにしていきたい。

〈参考〉大阪府立大学心理臨床センターについて

本学の臨床心理学専門スタッフが府民の心の問題に対して心理相談に応じ、南大阪地域における医療・福祉・教育施設などと連携を取りつつ、専門的な心のケアを提供しています。

お問い合わせ

大阪府立大学 研究推進本部 研究推進課 URAセンター

Tel 072-254-9128 Eメール URA-center[at]ao.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。