新型コロナウイルス感染症拡大の影響は、学生生活にも波及しています。社会、経済活動が大きく制限される中、家計急変やアルバイト収入の減少等により、経済的に厳しい状況にある学生が全国的に増えており、中には退学を検討せざるを得ないという学生もいます。

また、新入生をはじめ、地方出身の下宿生や、留学生の中には、生活に困窮しながらも誰に相談してよいかわからず、一人で悩んでいる学生も多いのではないかと思われます。

そのため、大阪府立大学では、 “経済的な理由で学業をあきらめる学生を一人も出したくない”との願いから、次のとおり、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う生活困窮学生向けの「緊急相談体制」を整備するとともに、「緊急支援金」を創設することとしました。

「緊急相談体制」の概要

指導教員および学生アドバイザー（注釈）が、担当する学生に直接連絡し、大学の相談体制を説明するとともに、学生の悩みや困窮実態などを把握。また、学生向けWebページに専用のオンライン相談を開設することにより、学生が悩み、困ったときに随時、迅速に相談できる体制を整備しました。相談内容に応じて、本学の制度だけでなく、国や大阪府、各種機関の支援制度を紹介するなど、学生一人一人にあった支援を行います。

（注釈） 学生アドバイザーとは、学生の修学、進路、課外活動、その他学生生活全般についての相談を受け、必要に応じて指導または助言を行う教員で学士課程各学域等に学年ごとに配置されています。（研究室所属の学生は指導教員への相談も可能です）

緊急相談体制イメージ図

「緊急支援金」の概要

（1）対象学生

学域生および大学院生（研究生、科目等履修生等の非正規生は除く）のうち、新型コロナウイルス感染拡大に伴い経済的な支援が必要となった学生で、かつ、学生アドバイザー等との相談で既存の支援制度では救済が困難と認められる学生

（2）支給金額

困窮度に応じて10万円を上限に支給（返済不要）

（3）スケジュール等

5月中旬～下旬　制度の周知／学生アドバイザー等との相談開始

（4）その他

緊急支援金の財源とするため、つばさ基金内に本支援金の創設・運営を目的とした基金を設置し、大阪府立大学校友会、大阪府立大学後援会、同窓生など広範に寄付の呼びかけを行います。