大阪府立大学がオンライン学習支援システム「meaQs」を他大学等に無償提供(期間限定)―全国教育機関のオンライン授業化に貢献―
更新日:2020年4月30日
大阪府立大学はこのたび、本学の教職員が中心となり開発したオンライン学習支援システム「meaQs(ミークス:meanings well up from the Question sharing)」を他大学等の教育機関に無償提供します。
meaQsは、大学教育方法の改善を目的として2014年度に本学が文部科学省から採択された「大学教育再生加速プログラム」(事業期間 2014年度~2018年度)の成果で、講義型授業に主体的・対話的で深い学びを加えるための授業支援ツールです。受講生同士が授業内容を理解できているかを互いに確かめるための問題を作り、共有しながら学習を進める「協調学習環境」が特徴のひとつです。
新型コロナウイルスの感染拡大防止措置等の情勢下で、各教育機関はオンライン学習をどのように進めるか、そしてその成績評価システムをどう構築するかなど、各種の課題に苦慮しています。そのような状況を鑑み、同システムを2021年2月28日まで無償提供いたします。
「meaQs」のシステム概要および主な特徴
- 多くの大学が採用する「Moodle」というLMS(学習管理システム)で動作。
- 主体的・対話的で深い学びを実現するための学習支援ツール。
- 専門的知識の獲得と深いレベルの理解の両面を促進。
- 昨年1年間に、のべ70名の教員が授業に「meaQs」を導入し、のべ2500名の学生が利用(本学2019年度実績)。
- 2017年から大阪教育大学の高橋 登 教授の授業で利用。
- 3年間の運用実績において、システムトラブル0件の安定稼働。
「meaQs」開発チーム
- 岡本 真彦
- 小島 篤博
- 池原 眞紀
- 株式会社 BTree
開発に関わった教員のコメント
人間社会システム科学研究科 現代システム科学専攻 岡本 真彦 教授
この度の新型コロナウイルス感染症の拡大は、教育に大きな試練をもたらしています。特に、大学教育は、講義型授業+期末試験という従来の教育法が利用できないという壁に直面しています。
今回、我々が提供させていただく「meaQs」は、オンライン上で学生同士が学び合う環境を提供する学習支援ツールであり、大学生の主体的・対話的で深い学びを実現します。加えて、学生の学びのプロセスを評価するためのforQsという評価ツールも付属します。
オンライン授業での学習成果を保障したいと考えている高等教育機関や教員の皆さまにご利用いただければ幸いです。
SDGs達成への貢献
大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。
本研究はSDGs17のうち、「4:質の高い教育をみんなに」に貢献しています。
関連情報
- 大阪府立大学「大学教育再生加速プログラム」概要
- 大阪府立大学「大学教育再生加速プログラム」 Webサイト
- 文部科学省「大学教育再生加速プログラム」に本学プログラムが採択(2014年8月21日 大阪府立大学 Webニュース)(373KB)
お問い合わせ
「meaQs」概要に関するお問い合わせ
大阪府立大学 人間社会システム科学研究科 教授 岡本 真彦
Eメール okamoto[at]hs.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。「meaQs」提供に関するお問い合わせ
大阪府立大学 研究推進本部 研究推進課 URA(リサーチ・アドミニストレーション)センター(西田)
Eメール meaqsproject[at]ml.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。