大阪府立大学

大阪府立大学の産学官連携による成果!―新たながん治療方法の薬剤が日本初承認―

更新日:2020年3月26日

2020年3月25日、ステラファーマ株式会社(代表取締役社長 浅野 智之、以下 ステラファーマ)は、ホウ素中性子捕捉療法(以下BNCT)用ホウ素薬剤「ステボロニン(注釈)点滴静注バッグ9000 mg/ 300 mL」(一般名:ボロファラン(10B)、以下ステボロニン(注釈))について「切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部癌」を効能効果とした製造販売承認を取得し、公表いたしました。

このステボロニン(注釈)は、BNCTの医療用医薬品として世界に先駆けて日本で初めての製造販売承認となります。

成果のポイント

  • ステラファーマ社のBNCT用ホウ素薬剤「ステボロニン(注釈)」が製造販売承認
  • BNCT(Boron Neutron Capture Therapy)=ホウ素中性子捕捉療法
  • BNCTの医療用医薬品として世界に先駆けて日本で初めての製造販売承認

ステボロニン(注釈)と大阪府立大学の関連について

ステボロニン(注釈)の開発は、大阪府立大学(学長 辰巳砂 昌弘、以下本学)の研究成果(代表発明者 公立大学法人 大阪府立大学 切畑 光統 教授(当時))をもとに、2008 年度から2014 年度にかけて国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)、2015 年度から2019 年度にかけて国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)委託開発(採択課題名「ホウ素中性子捕捉療法に用いるホウ素薬剤」)の支援を受け、ステラファーマが事業化開発を進めたものです。

本学においては2014年5月に中百舌鳥キャンパス内に世界初のBNCT用ホウ素薬剤開発に特化した研究拠点「BNCT研究センター」を開設し、基礎的研究をはじめ、ホウ素薬剤の品質評価、がん検査・診断への利用、新たなホウ素薬剤の開発などを核とする革新的な先導研究開発をステラファーマと共に展開してきました。

(注釈)ステボロニンはステラファーマの登録商標です。

SDGs達成への貢献

SDGs3のアイコン

大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。

本研究はSDGs17のうち、「3:すべての人に健康と福祉を」に貢献しています。

関連情報

(薬剤の詳細説明および治験結果等については、新着情報 2020年3月25日 の 〈BNCT用医薬品「ステボロニン(注釈)点滴静注バッグ9000 mg/300 mL」製造販売承認のお知らせ〉をご覧ください)

お問い合わせ

大阪府立大学 研究推進本部 研究推進課(担当 日高)

Tel 072-252-6189 Fax 072-254-6529 Eメール thidaka[at]ao.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。