大阪府立大学

大阪府立大学の授業「イノベーション創出型研究者養成Ⅲ(TECⅢ)」が文部科学省「大学等におけるインターンシップ表彰」を受賞

更新日:2020年3月10日

このたび、文部科学省が主催する令和2年度 「大学等におけるインターンシップ表彰」において、大阪府立大学の授業である「イノベーション創出型研究者養成Ⅲ(TECⅢ)」が「選考委員会特別賞」を受賞しました。

本賞は、大学等において学生の能力伸長に寄与するなどの高い教育的効果を発揮し、また他の大学等や企業に普及するのに相応しいモデルとなり得るインターンシップの取り組みについて文部科学省が表彰するものです。

博士課程教育の産業界へのキャリアパス拡大といった大学のビジョンを実現する手段としてインターンシップを活用している点や、担当センターを設置し、企業出身のコーディネーターが中心となってインターンシップの企画・立案・実施を行っている点、国の研究力強化の方向性にも資する取り組みである点などが評価されました。

受賞対象となった授業の概要

授業名

イノベーション創出型研究者養成Ⅲ(TECⅢ)

目的

大学と企業における研究活動の違いを理解し、産業界を牽引する博士人材として高い実業的センスを身に付けること

対象

全研究科・博士後期課程・選択科目

開講機関

高等教育推進機構 高度人材育成センター

概要

企業における事業化・実用化を前提とした研究開発業務に取り組む3か月間の長期プログラム

学生のコメント

工学研究科 物質・化学系専攻 博士後期課程3年 石木 健吾さん

石木健吾さん、写真私は約3カ月間、堀場アドバンスドテクノで研究インターンシップを行いました。企業と大学の研究スタイルの違いを学びたいと思い、長期のインターンシップを希望しました。インターンシップ前に派遣前講座があったため、企業の研究スタイルや考え方を事前に勉強することができました。またインターンシップ修了後にはフォローアップ面談があり、企業からの評価を基にコーディネーターからフィードバックを頂くことができました。

研究インターンシップでの学びや気づきは大学の研究活動にも活かすことができ、研究者として成長することができる非常にいい経験でした。

産学協同教育を推進する高度人材育成センター長のコメント

高等教育推進機構 高度人材育成センター センター長 松井 利之 教授

松井利之教授、写真今回の受賞は、12年を超える高度人材育成センターの活動をご評価頂けたものと感謝しています。センターでは、これまでに合計156名の博士後期課程学生とポストドクターに対し、研究インターンシップを実施しました。その内、長期(約3か月)インターンシップ経験者は138名、また2010年の正規科目化以降に単位認定した学生は55名に及びます。

養成者のうち、ポスドクの75%、博士後期学生の80%が産業界に就職し、イノベーション創出を担う高度研究人材として活躍しています。これらの実績は、企業出身のコーディネーターがメンターとして、個々の学生に対し手厚く対応してきたことにより実現したものです。

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担当 丹羽

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