大阪府立大学「スマートリハビリテーション研究センター」を設立―QOL(クオリティ オブ ライフ)向上の実現に向けて―
更新日:2019年11月29日
2019年12月1日、本学 21世紀科学研究センター(解説1)内に「スマートリハビリテーション研究センター」を設立します。本研究所は、本学大学院総合リハビリテーション学研究科が中心となり、工学研究科、現代システム科学域と共同で、遠隔リハビリテーション・予防リハビリテーションを構成する要素技術の開発、コンテンツの集積、社会実装を目的とする学際的組織です。
科学的知見に基づく最新のリハビリテーション技術を、ICTやAIを活用した遠隔リハビリテーションとして展開し、高齢者の健やかで質の高い生活機能の維持・向上することで、その健康寿命を延長させ、結果的に医療費の削減をめざします。
本プロジェクトのポイント
- 学内の研究科の枠を越え、遠隔リハビリテーション・予防リハビリテーションを構成する要素技術の開発、コンテンツの集積、社会実装をめざす
- 大阪大学や国立精神・神経医療研究センターなどの学外の研究教育機関と、医療機関、民間企業など学外の諸機関との共同研究を進める
- 持続的なイノベーションを誘発するインキュベーターとして、大阪府民・市民や自治体、企業が参加したリビングラボを設置し、実際に人々が生活する街のなかで社会実験を重ねる場として活用する
リビングラボについて
遠隔リハビリテーションの社会実装にあたっては、現場レベルで様々な問題点、改善点が指摘され、絶え間なくフィードバックとブラッシュアップが繰り返されてようやく実用に耐えうるシステムの構築が可能になるものと予想されています。
このような改善のサイクルを早めていくために、一般市民や自治体、企業が参加した「リビングラボ」を設置し、実際に人々が生活する街の中で社会実験を重ねる場として活用します。
用語解説
解説1:21世紀科学研究センター
学域・研究科の枠を超えた学際あるいは分野横断型研究を進める「21世紀科学研究所」群で構成する研究組織で、本学の研究活動の一層の活性化を図ることを目的として設立。地域に貢献する拠点大学としての役割と府民・府政のシンクタンク機能も担える組織として、本学の研究スタイルに新たな息吹を吹き込む存在として位置づけられています。
関連リンク
お問い合わせ
スマートリハビリテーション研究センター
所長 石井 良平
Tel 072-950-2111 Eメール ishii[at]rehab.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。