ベトナムの環境政策に長年貢献してきたことが評価され本学 前田泰昭 名誉教授が受賞―令和元年度 外務大臣表彰―
更新日:2019年9月3日
このたび、本学 前田 泰昭 名誉教授が令和元年度「外務大臣表彰」を受賞しました。
外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績をたたえるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています。なお、表彰式は7月23日(火)に行われました。
業績名「日本とベトナムとの相互理解の促進」
工学研究科 前田 泰昭 名誉教授のコメント
私の受賞は個人の業績に対する受賞ではありません。大阪府立大学でベトナムとの教育・研究を許してくださった、南先生、奥野先生、辻先生の歴代学長、一緒にベトナムが好きになってくださり、研究を実施してくださった、北宅教授、竹中教授、興津教授、大塚教授、古田教授、多くのベトナム人の学生たちを受け入れてくださった主に応用化学分野の先生方のおかげです。
1980年の初めに、腐食学会の国際会議で最初にベトナムに行った時は、ベトナム戦争から5年程度で、大学の化学の研究室にはpHメータさえありませんでした。現在のベトナム国家大学は大阪府立大学より予算的には恵まれているように思います。
大阪府立大学と言えばベトナムと言われるような良い関係が今後も続いて行けばと願っております。
受賞対象となった業績概要
前田 泰昭 氏は、約40年にわたり、ベトナムの大気汚染、水環境等の環境分野に貢献してきた研究者である。
2004年から4年間、初代の環境政策アドバイザー(JICA専門家)としてベトナム天然資源・環境省に常駐し、「ベトナム環境戦略10カ年行動計画」の作成に携わり、ベトナムの環境制度立ち上げに貢献した。また、ベトナムの環境人材育成にも尽力し、その貢献を称え、2013年ベトナム国家大学ホーチミン校から栄誉教授、2016年に同ハノイ校から名誉博士の称号を授与された。
SDGs達成への貢献
大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。
本研究はSDGs17のうち、「11:住み続けられるまちづくりを」、「14:海の豊かさを守ろう」に貢献しています。
関連情報
お問い合わせ
大阪府立大学大学院 工学研究科 名誉教授
前田 泰昭
Tel 072-254-9863