大阪府立大学

文部科学省にて大阪府立大学企画展示を実施―テーマは「障がい者スポーツ科学とボッチャ」―

更新日:2019年7月1日

大阪府立大学は、2019年7月1日(月)から8月8日(木)までの39日間、文部科学省エントランスにて企画展示「障がい者スポーツ科学とボッチャ」を実施します。

展示では、大阪府立大学 総合リハビリテーション学研究科が取り組む障がい者スポーツ科学と、その実践の場である重度障がい者のパラリンピック正式種目「ボッチャ」について紹介します。「ボッチャ」の解説および、2020年パラリンピックに向けて選手強化を主な目的とした医科学的アプローチ(通称「ボチトレ」)、またボッチャを通した障がい者の社会参加等について紹介します。

また、7月30日(火)の午後には、それらの動きを長年にわたり牽引してきた奥田 邦晴 総合リハビリテーション学研究科 教授(兼 一般社団法人日本ボッチャ協会 代表理事)によるトークショーを予定しています。

展示期間

2019年7月1日(月)~ 2019年8月8日(木)〈入場無料〉

展示会場

文部科学省 エントランス正面(東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 文部科学省新庁舎 2階)

開館時間

月曜日~金曜日 10時~18時
(入館は閉館の 30 分前まで。土曜日・日曜日・祝日は休館)

テーマ

「障がい者スポーツ科学とボッチャ」

主な展示物

実物展示

  • ボッチャボール、およびボッチャ競技用補装具(ランプなど)等

映像

  • ボッチャの競技解説映像

パネル

  • 障がい者スポーツ科学と研究成果に関する紹介
  • ボッチャ解説(ルールや戦略、見所など)
  • 障がい者スポーツ科学に基づくボッチャトレーニング「ボチトレ」についての紹介
  • 全国特別支援学校対抗ボッチャ大会「全国ボッチャ選抜甲子園」紹介
  • 大阪府立大学案内

展示背景・概要

大阪府立大学では、ダイバーシティやユニバーサルデザインが達成され誰もがその能力を活かすことのできる社会の実現のため、障がい者のスポーツを中心に障がい者の社会参加や(自立)生活支援に関する研究に取り組んでいます。

大阪府立大学羽曳野キャンパスにある、総合リハビリテーション学研究科 奥田邦晴教授、片岡正教講師の研究室では、日本パラリンピック委員会の医・科学・情報サポート事業への参画や、パラリンピック種目であるボッチャを中心に、重度障がい者アスリートの強化拠点として、競技パフォーマンス向上を目的としたトレーニングプログラムの考案と効果の検証、心拍変動解析を用いた自律神経機能評価などを行っています。また、選手の計測データを基にした強化プランの作成と実践に取り組んでおり、これらの成果として、ボッチャでの2016年リオパラリンピックや2018年世界選手権(イギリス)での銀メダル(重度脳性まひクラス)に貢献しています。

7月30日(火)午後(予定)のトークショーについて

これまで行ってきた障がい者スポーツ研究とボッチャについて、奥田教授が紹介します。また、参加者の皆様にボッチャ体験ができる時間を設けています。取材可能ですので、ぜひご参加ください。

企画担当教員のコメント(総合リハビリテーション学研究科 教授 奥田 邦晴)

障がい者にとってスポーツは、楽しみ、交流の場、競技、リハビリ、そして社会参加のための一つの大きなツールにもなり得ます。これまで私たちの研究室では、様々な障がい者スポーツの選手強化を科学的にサポートしてきました。特に近年は、最重度障がい者のパラリンピックスポーツである「ボッチャ」に深く関わっています。

今回「障がい者スポーツ科学とボッチャ」をテーマに、研究室の取り組み、例えば、脳性麻痺ボッチャ選手の競技力強化、子どもから高齢者まで誰もが楽しめるボッチャの普及・効果の検証など、ボッチャがもたらす様々な効果について紹介いたします。自分では寝返りすることもままならない電動車いすの彼らが、パラリンピックで金メダル、そしてヒーローになる。想像しただけで、わくわくしてきます。このようにボッチャは“ひとの可能性”を表出できるスポーツであり、普段私たちが考えている、いわゆる「普通の概念」を根底から覆せるスポーツです。皆さんに障がい者スポーツやボッチャのことをよく知っていただき、その魅力と奥深さに気づいてもらいたい。

百聞は一投にしかず! ぜひ、一緒に楽しみましょう。

関連情報

お問い合わせ

大阪府立大学 研究推進本部 URAセンター(担当 杉本)

Tel 072-254-9128 Eメール ksugimoto[at]iao.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。