大阪府立大学

羽曳野キャンパスの2018年度卒業生が6つの国家資格で全員合格、合格率100%を達成!―大阪府立大学が最高の実績で医療専門職を養成―

更新日:2019年5月13日

発表のポイント

  • 看護学類の学生が、看護師、保健師、助産師に全員合格
  • 総合リハビリテーション学類の学生が、理学療法士、作業療法士、管理栄養士に全員合格

概要

大阪府立大学 地域保健学域の看護学類と総合リハビリテーション学類は、羽曳野キャンパス(大阪府羽曳野市はびきの3丁目7番30号)を人材育成の主たる場として、医療保健専門人材の養成を行っています。基礎理論から応用まで、幅広い学問分野を学習することはもちろん、演習や医療現場実習などは教員を厚く配置し、少人数制できめ細やかに指導します。また、国家試験対策も早期より充分に行い、学生の学修を手厚く支援する体制が特徴です。

このたび、2018年度(平成30年度)の卒業生が、看護師、保健師、助産師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士の国家資格試験それぞれに全員合格し、6つの国家試験で合格率100%という快挙となりました。

地域保健学域長(奥田 邦晴)のコメント

4年次を迎えるにあたり、当初から国家試験全員合格をめざし、各学類、領域、専攻の学生、教員、職員が一丸となり同じ目標に向かって努力してきた結果だと考えています。特に、国家試験担当の先生やクラスアドバイザーの先生方には、ご苦労をおかけしたと思います。また、学生においては、同級生間の連携はもちろんのこと、上級生や卒業生からの情報提供や直接指導も受けており、チーム羽曳野ができあがっていました。長期にわたる臨地・臨床実習、卒業研究、就職活動や大学院入試など、相当ハードな環境の中、皆さんよく頑張ってくれました。

一方、総合大学であるメリットを活かし、他学域の学生達との交流から自然に会得できる多様な学びはもとより、充実した設備や経験豊かな指導者に恵まれた実習施設で臨床を学べるメリット、そして乳がん予防の啓発サークル、パラスポーツボッチャや在宅障がい者・高齢者の介助支援、学内の植物工場研究センターとのコラボによるレタスレシピコンテストへの出展など、多くのボランティア活動や創作活動にも積極的に参画し、大学生活を満喫してくれています。

今後は、これらのさまざまな経験を活かし、高度専門職者として社会で羽ばたいてくれることと思います。

看護学類における教育のポイント(代表教員のコメント)

看護学類の教員は教授内容・方法を工夫し、わかりやすい授業を目指しています。そして、一方で教員は学生に自主的・主体的な学びの姿勢を求めています。その理由は、看護職は専門職であり、自分で学び続けることが必要とされるからです。

臨地実習では特に自主的・主体的な学びが学生に求められます。臨地実習での学生は、初めて出会う患者さんのために関連する既修得科目を復習し、わからないことを文献で調べ、どう支援すればよりよい看護実践につながるかと毎日考えて過ごします。教員や施設の実習指導者もよりよい看護実践につながるよう看護のポイントを踏まえた適切な指導を行っています。

今回の看護師国家試験、保健師国家試験、助産師国家試験すべて100%合格できたのは、教員が教育内容・方法を工夫し、学生が自主的・主体的に学ぶことができた両者の協働の結果だと考えます。

総合リハビリテーション学類における教育のポイント(代表教員のコメント)

本学類は予防から治療、回復、社会参加に至るまで、ひとの豊かな生活支援をめざす総合リハビリテーション学の理念を基盤とし、入学当初から臨床的な経験を含む演習・実習科目の実施や幅広く専門的なカリキュラムを充実させています。

国家試験は、社会的なニーズに応じ、その内容も深化していっており、本学類では近年の少子高齢化による保健・医療制度、多様化する障がい像や地域、在宅における支援といった社会のニーズに対応した教育を展開しています。また、1学年が25名(理学・作業療法学専攻)および30名(栄養療法学専攻)と少人数制であるため、一人ひとりの学生に丁寧な指導を行うことができます。

本学類で教育を受けた学生たちは、本格的な国家試験への対策が始まる4年次にはそれぞれが高い能力を有し、基盤が確立されているため、十分な知識を持った中で国家試験に臨むことができます。定期的に実施する国家試験模試の結果を学生のカリキュラム習熟度の評価ツールとしても活用し、学内教育の質の改善に努めるとともに、学生個々の苦手分野を把握し、特別講義の開講や個別のサポートを充実させるなどして国家試験合格率100%という実績を残しています。

お問い合わせ

大阪府立大学 羽曳野キャンパス事務所 学生グループ(担当 野中)

Tel 072-950-2119