公立大学法人大阪府立大学

8年にわたる産学連携の成果!―本学が第53回機械振興賞「機械振興協会会長賞」を受賞―

更新日:2019年2月28日

一般社団法人機械振興協会が2019年1月18日に発表した第53回機械振興賞において、大阪府立大学がエースシステム株式会社(以下、エースシステム)および有限会社IPE(以下、IPE)と合同で「機械振興協会会長賞」を受賞しました。

受賞業績は「新規な業務用過熱水蒸気調理機の開発」、この共同研究には高分子物理化学、応用熱力学、食品分析化学を専門とする北村 進一 名誉教授が主として関わっており、北村名誉教授は2月19日(火)に東京プリンスホテルで行われた授賞式に出席しました。

本取り組みのポイント

  • 今回の受賞は、42件の応募の中から審査された12件のひとつ。
  • 北村名誉教授は、過熱水蒸気による食品の加工に関する研究を行い、エースシステムの当該調理機の加工効果に関する、理論づけや実証実験を行った。
  • エースシステムは本件にも関連して大阪府立大学に寄附講座を開設するなど、積極的な産学連携を進めている。
  • IPEは16年前に大阪府立大学発のベンチャーとして産声を上げた会社で、本件では当該調理機で加工された米、野菜等の成分分析の業務等を担当した。
  • 受賞した調理機は、大気圧下で発生させた水蒸気をさらに加熱した過熱水蒸気を調理室内に均一に送り込み、食材の風味や栄養を損なわない加熱調理を行う新たな発想のもの。

北村 進一 名誉教授のコメント

エースシステム、IPE、本学の8年にわたる共同研究の成果が、機械振興賞という形で認められたのは誠にうれしい限りです。いろいろな方々のご協力に感謝いたします。

今回受賞の対象になった業務用過熱水蒸気調理機は、水蒸気の水への凝縮熱を利用しています。100度以下の飽和水蒸気も安定的に発生させることができ、穀類、豆類、野菜、肉、果物などをその食材特性に合わせて調理できます。

省エネルギーであり、連続加工も可能で、食品工場、農業現場、病院、学校給食など広い分野での社会的ニーズに答えることができます。

今回受賞した業務用過熱水蒸気調理機の特徴

これまでの過熱水蒸気調理器とは違い、大気圧下で発生させた水蒸気をさらに加熱した過熱水蒸気を調理室内に均一に送り込み、加熱調理を行える点がポイントです。この特長により、これまでの調理器では通常200度以上の高温の過熱水蒸気を用いるところを、120度~130度の過熱水蒸気を用い、また蒸気温度だけではなく蒸気がお湯に変わる際の凝縮熱も積極的に活用して効率的な加熱調理を可能としました。

100度より低い低温調理も可能で、これによって食品の風味や色味、そして栄養成分を損ないにくく、またコンベア方式による連続的な大量調理を可能にした点が高く評価されました。

大阪府立大学、エースシステム、IPEの産学連携について

エースシステムは過熱水蒸気を熱源とした調理機器開発等を主力事業としている企業で、今回受賞の調理機開発にも関連して大阪府立大学に寄附講座を開設するなど、積極的な産学連携を進めている企業です。また、IPEはバイオテクノロジーを応用した製品の研究開発とコンサルタントを主たる業務とする大阪府立大学発のベンチャー企業で、製品の研究開発や子会社の株式会社ピーエスバイオテックを通じての商品販売等の業務を継続的に行っています。

これら企業と大阪府立大学による産学連携の当該共同研究は8年前から進められており、その継続的な共同研究プロジェクトの成果のひとつが今回の受賞案件となりました。

機械振興賞について

「機械振興賞」は、機械工業における技術開発の一層の促進を図るため、優秀な研究開発およびその成果の実用化によって、機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる企業・大学・研究機関および研究開発担当者に贈られる賞。機械産業関係団体及び地方公共団体、国公立試験研究機関、学会等による受賞候補者の推薦および候補者による自薦での応募42件中、審査委員会による審査の結果、全12件の受賞がこのたび決定しました。

(一般社団法人機械振興協会Webサイトより要約)

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