公立大学法人大阪府立大学

鹿肉の有効活用・災害時の保存食に、アレルギー特定原材料等27品目を含まない缶詰を開発

更新日:2015年11月20日

―鹿肉の有効活用・災害時の保存食に―
アレルギー特定原材料等27品目を含まない缶詰を開発

研究成果のポイント

  • 獣害対策で駆除した野生の鹿肉を利用し、アレルギー特定原材料等27品目を使用しない料理缶詰を開発。
  • これまで食物アレルギー対応の災害備蓄品は米などが中心で、野菜やたんぱく質が豊富な非常食が望まれていた。
  • 鹿肉は高たんぱく低脂肪だが、脂肪の融点が高い・臭みがある・硬いなどの特徴があ
    る。その鹿肉を冷めてもやわらかく美味しく食べられる独自技術を開発。

概要

鹿肉缶詰

大阪府立大学 大学院総合リハビリテーション学研究科の黒川講師は、鹿肉を利用し、食物アレルギー対応の缶詰を開発しました。

現在、日本の食物アレルギー患者の2%が肉アレルギー(牛肉・鶏肉・豚肉など)と推察されています。そこで、抗アレルギー性で、かつ獣害対策後の資源として有効活用が模索されている「鹿肉」に着目しました。これまで、食物アレルギー対応の災害備蓄品は米などの主食が中心だったことから、アレルギー患者にとっても、災害時のたんぱく質豊富な栄養源になると考えられます。

研究背景

本学は2014年、長崎県対馬市と連携協定を締結し、「獣害から獣財へ」をキーワードに鹿や猪を「資源」として捉え、鹿肉・猪肉の食糧利活用促進に取り組んできました。その取り組みの一環として黒川講師が提案した食物アレルギー対応缶詰について、神戸市の企業が丹波市の鹿肉を使用して販売することとなりました。

一般に食されることの少ない鹿肉ですが、これを缶詰にするには高温で加熱殺菌しなければならず、臭みがあり、固くなりやすい鹿肉を「高温加熱後も柔らかく、臭くない」ようにしなければなりません。また、非常食としての活用を考えた場合、「冷たくてもおいしく食べられる」ことも重要です。このために独自技術を開発。12月頃から、かぼちゃのそぼろ煮など5種類が順次、販売される予定です。

商品情報

製造販売:株式会社ジェイ・インターナショナル

お問い合わせ

公立大学法人大阪府立大学

地域連携研究機構 地域連携・研究支援課 産学官連携室

担当 唐崎

Tel 072-254-9128

大学院総合リハビリテーション学研究科 栄養支援系領域

担当 黒川

Tel 072-950-2852