大阪府立大学テニュアトラック制 2017年11月更新
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テニュア資格取得者からのエール仲村 龍介工学研究科・准教授専門分野:材料工学     構造・機能材料の     組織制御 着任してからの環境整備の時間なども差し引くと実質的には任期よりも短い時間で一定の成果を出さねばなりません。時間との闘いが現実である一方で、研究とは時間のかかるものという抗えない事実も忘れないようにと言い聞かせながらの日々でした。教員や学生の皆さん・職員の方々からの研究とその周辺の協力に恵まれて今に至ります。苦境の多い日々でしたが、困ったときに周りからの協力を得られたことは大変幸せなことであり、それも含めて「自立」であることを学んだ期間でした。皆さんの活動から刺激を受けたり、私も皆さんに刺激を与えられるような、学内でそういった関係を築けることを願っています。竹井 邦晴工学研究科・准教授専門分野:電子デバイス     ナノ材料     フレキシブルデバイス もしかすると今、ノルマである論文執筆に苦労している、又は小さい成果ではなく大きい成果を出したいから論文数ではなく質で見てほしいという意見を持たれている先生もいるのではと予想しています。大きな成果を出すことも重要だと思いますが、少しずつ成果を世の中に発信することも重要だと思います。時間のかかる研究はテニュア取得後いくらでも実施可能であり、今は我慢してでも成果をまとめる努力、そして世界に発信することを考えてください。成果を発信することで、思いもしれない分野からのお誘いや招待講演依頼、共同研究などへと発展することができるかもしれません。5年という長いようで短い期間だからこそ必死になれるのではと思います。正範語録という言葉があります。自分はダメなのではと思ったとき、この言葉を調べてみてください。天才は一握りであり、努力する・本気で取り組むことが重要ということを、再認識させてくれると思います。竹中 延之理学系研究科・准教授専門分野:分子細胞生物学     生化学 本学テニュアトラック制の1期生としての教員でした。赴任当初は任期付という限られた期間で研究活動を行うことに不安を感じていましたが、研究の遂行に必要な資金やスペースなどの物的支援、メンター教員や部局スタッフの皆様の手厚い人的支援、さらに、意見交換会や交流会を定期的に開催して頂けたことで、他部局のTT助教とつながることができました。これらのおかげで気付けば不安など感じることなく、充実した研究活動を行うことが出来ました。 本学のTT制は自立に向けた様々な貴重な経験をさせてもらえます。しかし、孤立してしまっては意味がありません。孤立無き自立ができるような環境が本学TT制にはたくさん整備されています。それらを活かし、積極的に学内の人的ネットワークを広げて、充実した研究・教育生活を送ってください。安木 真世生命環境科学研究科・准教授専門分野:獣医学、公衆衛生学     細菌学、ウイルス学 大学卒業から早◯年、ようやくテニュア職を手に入れました。テニュア職決定の通知を頂いた瞬間に湧きでたなんともいえない安堵感は忘れることができません。同時に、常に焦燥感を抱いていたことに改めて気づかされました。ポスドク時代から、立場上業績重視で研究を行って参りましたが、ようやく物事を長期的な視点で捉えて熟考できることを嬉しく感じています。 TT助教時代はメンターはじめ多くの先生、職員の皆様に支えられました。特に、海外研究者との交流事業として、国外研究者の招聘事業や海外への出張事業を毎年サポートして頂いたことは研究の発展に繋がりました。TT教員の皆様、願望・要望等は臆せず相談すると、思いがけずトントン拍子で進み、道が開けることもあるかと思います。厚かましく相談することをおすすめします。部局型テニュアトラック教員の在籍数及びテニュア資格取得者数(平成29年11月1日現在)工学研究科生命環境科学研究科理学研究科人間社会システム科学研究科合 計(1)(1)(1)011133(1)10152021521014101025110714453262011(H23)2012(H24)2013(H25)2014(H26)2015(H27)2016(H28)2017(H29)合 計括弧表記…テニュア資格取得者数6

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