大阪府立大学テニュアトラック制 2017年11月更新
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エクセルギー消費と生産私たちの次の、さらに次の世代が、持続可能的に海と共生する社会について、教員と学生、そして地域の人々とともに考えていきたいと思います。現在行っている研究活動、教育活動、社会貢献活動をより一層発展させ、人間社会システム科学研究科における最初のテニュアトラック助教として、文理融合領域を専門とする研究者・教育者の草分け的存在となることを期待しています。黒田 桂菜専門分野:海洋環境学人間社会システム科学研究科Kana KURODA【略  歴】 大阪府立大学大学院博士前期課程修了後、民間企業のエンジニアを経て、平成25年3月、博士(工学)取得(大阪府立大学大学院工学研究科)。平成25年4月、大阪府立大学現代システム科学域テニュアトラック助教に着任。(平成28年度より人間社会システム科学研究科へ所属変更)テニュアトラック教員としての抱負第1メンターよりテニュアトラック教員紹介大塚 耕司 人間社会システム科学研究科 教授研究内容背景沿岸域における人間活動と環境問題S市の窒素フローグリーンタイド海陸一体型物質循環システム緑藻類アオサが異常繁殖景観の悪化などが問題▶未活用バイオマスの利用技術の確立▶物質循環の持続可能性評価▶市民の環境意識の把握海と人間活動が密接に関わる沿岸域では、過栄養化によって、緑藻類アオサなどが異常繁殖している。視点海と陸の包括的な視点へ海陸一体型物質循環システムの構築には、未活用バイオマスの利用技術だけでなく、学際的な取組みが必要。未活用バイオマスのメタン発酵物質循環システムの評価● 海藻・漁業系廃棄物・野菜系廃棄物の混合発酵実験● 大阪湾・堺浜をモデル地区とした実現可能性評価市民の海に対する意識調査● 阪南市を対象とした市民アンケート   居住エリアと意識の違いの関係に関する調査   市民の魚食習慣に関する調査● 廃棄物の物質フロー(静脈流通)の可視化● 利用可能なエネルギーと呼ばれるエクセルギーという熱力学的指標  を用いた持続可能性評価二酸化炭素の削減量の把握混合メタン発酵実験S市のエクセルギーフローH25年度採用海陸一体型の循環型社会の構築30

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