大阪府立大学テニュアトラック制 2017年11月更新
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本研究は、大阪府立大学テニュアトラック制の支援によるため、当該分野に加え、日本、大阪府立大学に貢献できる研究者になりたいと考えています。RGB-D画像を用いた研究は、従来の画像のみでは困難であった応用分野に新たな展開をもたらす可能性があり、今後の活躍が期待される。井上 勝文専門分野:画像センシング、パターン認識、信号処理 工学研究科 私の主な研究は、RGB-Dカメラを用いた人物行動認識です。RGB-Dカメラは、通常の色情報に加え対象物までの距離も測定でき、近年安価なものの登場で注目を集めているカメラです。このカメラを用いると、人物のモーションを容易に取得でき、福祉・セキュリティ・マーケティング・スポーツ・ゲームといった多岐に渡る分野で応用が可能です。 私の研究では、現在主として以下の3つの応用研究に取り組んでいます。1つ目は、聴覚障がい者との円滑なコミュニケーションを実現する第一歩として、日本語の指文字を自動で認識する研究です。2つ目は、店舗でのセキュリティやマーケティングのために、通常の監視カメラと異なり、人物を俯瞰的に撮影した場合の人物行動を認識する研究です。また、この研究では、人物までの距離情報のみを用いているため、プライバシー問題を緩和できるアプローチになっています。3つ目は、スポーツ支援の第一歩として、ゴルフスイングの際の姿勢推定を行い、スイングアドバイスできるようなシステムの開発を目指しています。 また、上記以外の研究として、一人称視点による料理行動認識、深層学習を用いた超解像、領域分割法を利用した服飾推定、嚥下障がい推定のためのセンサデータ解析といった研究にも従事しています。Katsufumi INOUE 【略  歴】 平成24年3月、博士(工学)取得(大阪府立大学大学院工学研究科)。日本学術振興会 特別研究員、パナソニック株式会社を経て、平成26年4月、大阪府立大学大学院工学研究科テニュアトラック助教に着任。テニュアトラック教員としての抱負第1メンターよりテニュアトラック教員紹介吉岡 理文 工学研究科 教授研究内容H26年度採用RGB-Dカメラを用いた人物行動認識11

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