大学院工学研究科
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8▲高速液体クロマトグラフによる海産バイオマスの成分分析地球は水の惑星であり、人類はその誕生以来、水の源である海洋から豊かな恵みを受けてきました。これからもその資源を持続的に、しかも有効に活用していくためには海洋環境を守り、海と共生していく人間活動のあり方を探らなければなりません。この考え方を基にして、海洋システム工学の研究分野は、人工システムを対象とした、船舶など海上物流手段の高度化を担う「海洋輸送工学」、海上空港など海洋空間の新しい利用を考える「海洋空間利用工学」、海洋における資源や自然エネルギーの持続的利用を考える「海洋資源工学」、海洋環境の保全や修復を目指す「海洋環境工学」と、これらすべてを統合して、海洋を利用する人間活動のあり方を追求する「海洋システム計画学」からなっており、自然と技術の共生を考究するためのシステム科学に関する基礎理論と実験・実習・フィールド計測などを通して具体的な方法論の展開を推進していきます。海洋システム工学の第一の目的は、人類がこれまでに発展させてきた工学技術の上に成り立った人間活動と、海という自然との共生・調和です。そのためには、地球システムの中に位置づけられる海洋を多面的に理解し、自然と技術の統合システムを創造することや海で使われる工学技術の新たな展開を図らなければなりません。海は大昔から交通路として利用されてきましたが、船舶などによる安全で効率のよい海洋輸送システムの創造、食料供給や鉱物資源の宝庫である海洋を有効に活用するためのシステムの創造、海が有している広大な空間の利用システムなどは、現在具体的に取り組んでいる技術課題です。これらの先端的工学技術を、単に自然に配慮した技術としてだけでなく、自然との共生・調和を基本とした持続的発展に有効なものにすること、それが海洋システム工学の目指すところです。水の惑星「地球」、海は人間との共生を求めています。未来のためのシステムを創りましょう。より詳しい情報はWebサイトをご覧下さい。http://www.marine.osakafu-u.ac.jp▲船舶試験水槽での波浪中運動計測実験▲溶接ロボットを用いた変形試験▲溶接変形・温度の測定の様子

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