理学部/理学系研究科パンフレット
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20卒業研究(4年次)・卒業後の進路など先輩からのメッセージMessageDepartment of Chemistry進路・先輩メッセージ大学院博士後期課程、花王、住友ゴム、新神戸電機、ダイキン工業、ダスキン、東海ゴム、東ソー、トクヤマ、ナガセケムテックス、ユニチャーム、ワールドインテックス卒業研究卒業後の進路2010年3月修了者の進路(大学院分子科学専攻博士前期課程・全13名)卒業生(学部・大学院)の詳しい進路情報をホームページで公開しています。 http://www.c.s.osakafu-u.ac.jp/career/career.htm 学部卒業生の大部分は大学院・博士前期課程(2年間)に進学します。そして、科学と技術とが急速に進展を続ける現代において、社会に出て様々な分野に進んでいく基盤となるしっかりした基礎力にさらに磨きをかけます。 博士前期課程修了者の大部分は、化学系を中心に、エネルギー、製薬、化粧品、電器、機械など様々な業種のメーカーに就職し、主として研究・開発の担い手として活躍しています。また修了者の一部は博士後期課程(3年間)に進学して、ひき続き最先端の分子科学研究にとりくみ、博士号取得後は化学系企業や各種研究機関で研究活動の中核的な存在となっています。 私は高校時代から興味のあった化学をもっと学びたいと思い、理学部の分子科学科に進学しました。まだ高校生だったころは、化学といえば専ら教科書に載っている現象や化学反応を覚えたりすることに必死でした。しかし大学生になってからは、講義に加えて自らが主体となって学生実験を行うことで、実際にそれらの現象を体験することができます。そして、これらのカリキュラムを通じてより深く化学を理解することができ、すごくわくわくします。 こうした日々を積み重ねることによって、自分が成長したと思うことは、常に「なぜ?」という好奇心を持ち、自ら進んで問題に取り組むようになれたことです。 皆さんもサイエンスを通して自分自身を磨き、この分子科学科から新たな世界へ一歩踏み出してみませんか!臼井靖弘さん分子科学科・3回生幸前彰敏さん 私は分子科学科の前身である物質科学科に入学し、分子科学専攻の博士前期課程では理論化学を専攻していました。研究は、コンピュータによるシミュレーションを主に行っていました。 「化学なのにコンピュータ?」 と思う人もいるかもしれません。私も大学に入るまでは化学はフラスコとビーカーで白衣を着て行うというイメージしか持っていませんでした。しかし、化学はそれだけではないということを分子科学科では学ぶことができました。 化学にはたくさんの分野があり、分子科学科ではさまざまな分野の勉強をすることができます。そのどれもが非常に興味深く、化学の奥深さを感じることができるものばかりでした。そして、それを教えてくれる先生方もとても熱心で、時には厳しく時にはやさしく、学生に近い目線で教育に取り組んでくれます。個人的に研究室を訪問し質問をしたり、実験をさせてもらえるなど、学生の希望にも応えてくれる柔軟性も持っています。また、勉強ばかりではなく、ときには先生方や先輩たちと酒を酌み交わしながら忌憚のない話に花を咲かせることもありました。そういった環境の中で、化学の知識だけでなく、社会人へのステップアップに必要な全てのことを学べたように思います。 分子科学科で学べば、また今までとは違った化学を知ることができるに違いありません。化学が好きで、少しでも興味のあるみなさん。ぜひ分子科学科に来て下さい!大学院分子科学専攻博士前期課程2008年3月修了国際化工勤務 4年生になると、教員の個人指導の下、一人一人個別のテーマを設定して卒業研究を行います。最新の研究設備を思う存分活用し、新しい機能性分子の合成や、新しい化学反応の開拓、物質の構造と機能との相関の解明など、様々な切り口から化学結合や化学反応の本質的理解をめざす第一線の分子科学研究にとりくみます。当初思ってもいなかった新しい現象と出会う可能性を秘めた、サイエンスのフロンティアへと踏み込んでいくのです。 卒業研究は、4年間の学部教育の集大成であるとともに、大学院博士前期課程(分子科学専攻)においてより高度な専門的教育を受け、研究活動を展開するための基盤でもあります。模範解答は誰も知らない未知の問題に対してどのようにとりくみ、どのように道を切り拓いていくか。問題解決にむけてどのような実験をおこない、その結果どのような現象を観測し、それらを基に何をどのように考えて次の展開に結びつけるか。教員や先輩の大学院生たちとディスカッションしながら卒業研究を進めていく過程を通して、論理的な思考力と明快にコミュニケーションをとる能力を磨きます。 卒業研究で得られた成果は、国内外の様々な学会や学術論文雑誌に発表します。分子科学科から世界にむけて新しいサイエンスの情報を発信していくのです。そしてその担い手は・・・、そう、あなた自身です。

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