理学部/理学系研究科パンフレット
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16※1総合教育研究機構所属 ※2工学研究科所属Department of Physical Science研究分野紹介表面物性面物性梅澤憲司※1・上浦良友※1P (111) 表面原子像(大きさは13.3A×14.4A)固体表面構造を原子レベル(0.1A以下の分解能)で解析しています。金属、絶縁体、半導体の表面第1〜3原子層におけるエピタキシャル成長に関する研究を行っています。超高真空下(10-8P)に試料を設置し、低速イオンビーム散乱、原子ビーム散乱、低速電子線回折を使います。装置はオリジナルで電子回路設計、プログラムによる機械制御も行います。また、共同研究で、STMやSPー8の放射光、LEEM/PEEM、RBS/C も利用しています。構造物性構造物性木舩 弘一※1・久保田佳基・石橋広記 ナノ細孔に吸着した水素分子の電子密度分布(A. C. I. E. 2005)結晶を構成する原子の配列を、X線や電子線などの回折現象を利用して調べています。高輝度放射光を利用することにより、化学結合の情報までも含めた精密な結晶構造を知ることができます。世の中では、エネルギー変換や貯蔵材料、光や磁気による記録材料など様々な面白い性質を持った物質が合成されています。精密な結晶構造はこれらの物性の解明に重要な情報を提供します。地球科学地球科学前川寛和 ・ 石井和彦 ・ 伊藤康人過去から現在にいたる地球の運動とダイナミクスを、おもに岩石や地層に記録されている変成作用・変形作用・古地磁気などの情報を読み取ることによって調べています。(写真上)さや状褶曲(写真左)有人潜水調査船「しんかい6500」量子物性量子物性森 茂生※2遷移金属酸化物におけるd電子が作り出す新しい量子物性(巨大磁気抵抗効果、金属−絶縁体転移、電荷秩序、電気磁気効果)に着目し、その構造と物性について研究を進めています。特に、透過型電子顕微鏡のもつ高い空間分解能を利用し、ナノスケールでの構造(結晶構造・分域構造、磁区構造)やその外場(温度、磁場、電場)による構造変化について研究しています。(写真上)ストライプ状の磁区構造(写真右)透過型電子顕微鏡宇宙物理学宇宙物理学小川英夫・大西利和・村岡和幸光では見る事のできない「星が誕生する現場 = 星間分子雲」を、電波望遠鏡を用いて観測し、星が誕生する仕組みを明らかにすることを目指して研究を行っています。また、観測に使用する電波望遠鏡などの装置も、自分達で開発しています。(写真左)開発中の直径1.85電波望遠鏡。観測周波数は 100-350 GH(写真右)星間分子雲の観測結果。等高線が密になっている所で星が生まれている。

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