理学部/理学系研究科パンフレット
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14物理科学科の卒業生は、その半数以上が大学院理学系研究科に進学しており、また、企業をはじめ多方面で活躍しています。近年の卒業生の就職先には次のような企業があります。(理学系研究科物理科学専攻および物理科学科卒業者のデータです) 私たち理学部物理科学科では、1回生の間は物理学だけではなく、幅広い科学の知識を身につけるために化学や生物の勉強もします。2回生、3回生と上がるにつれて、力学、電磁気学、量子論や宇宙物理学、地球物理学といった様々なより専門的な勉強をします。毎週行う実験では、高等学校で学んだ内容も含む基礎的な実験だけでなく、大学の専門科目の講義で学んだ理論を実証するような専門的な実験まで、様々なテーマを扱います。 また、新しく理学部の校舎も建てられ、今まで以上に設備も整い、より良い環境で学習・研究ができるようになりました。 学科の学生たちは皆、物理に興味を持ち、やる気のある人も多く、非常によい雰囲気の中で学生生活を送っています。物理についてもっと知りたい、学びたいという人は、是非物理科学科で一緒に学びましょう。平成19年度入学粟津友哉さん今澤貴史さん大学院理学系研究科物理科学専攻平成18年度大学院博士前期課程修了(アドソル日進株式会社)吉村亜里沙さん卒業後の進路Foresight先輩からのメッセージMessage 私は在学中、構造物性研究室で原子がどのように配列して物質を構成しているかということを研究していました。最先端の実験装置と新しい解析手法を用いて、今まで誰も知らなかった構造を自分の手で明らかにすることはとても楽しく、充実した研究生活を送ることができました。現在は、大学で研究した内容とは少し離れた情報サービス産業という分野の仕事をしていますが、大学で身につけた理科の基礎や、科学的な視点で物事を考える力は会社でも役に立っていますし、これからも他の仲間にはない私の特技になると思います。 私たち物理科学専攻では、原子レベルのミクロな世界から地球や宇宙という大きいスケールの物理を扱っています。私の所属している分子磁性研究室では、学生自らによって今まで世の中になかった新規物質を作製し、様々な実験的手法によりその物質の性質を詳細に調べています。このようにして、物質が示す新しい現象や性質を深く掘り下げ、その起源を解明するべく研究を進めています。実験設備も充実しており、実際に研究を行う中で知りたいことを調べる際に不自由を感じたことはありません。他大学との共同研究も盛んに行っていて、多くの有識者と意見を交換し研究の質を高めています。さらに、海外とも交流も盛んで、外国人教員を招聘し、英語の講義を聴くだけでなく、直接会話をする機会も多くあります。それだけでなく、私の場合、昨年夏にアメリカ合衆国のフロリダ大学に3ヶ月間留学する機会を与えていただき、金銭的な心配なしに多くの経験を積むこともできました。 このような恵まれた環境で研究を行うことにより、物理についての学識だけでなく、論理的に物事を考える能力も得ることができ、今後どのような道に進んだとしても、その道で活躍できる人間に成長できると確信しています。また、知的探求心が満たされることは、人間にとって最も大きな喜びの一つであると私は考えていますが、当専攻はその喜びを得ることができる専攻であると思います。進路・先輩メッセージアドソル日進、いけうち、NEC、NTT研究所、大阪真空機器製作所、カテナ、京セラミタ、JAバンク大阪、住友化学、大日本スクリーン製造、TDK、凸版印刷、トヨタテクニカルディベロップメント、日本IBM、日本電信電話、日立システムアンドサービス、日立製作所、富士通関西中部ネットテック、三井生命保険、三菱マテリアル、村田製作所、高校教員などおもな就職先

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