理学部/理学系研究科パンフレット
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Department of Mathematics and Information Sciences本09Department of Mathematics and Information Sciencesいつも新時代を切り拓くのは情報数理科学―�フォン・ノイマン、クロード・シャノン、情報科学の先駆者は同時に数理科学の達人でもあった�―http://www.mi.s.osakafu-u.ac.jp/博士前期課程2年木野�歩佳さん先輩からのメッセージ 私は、情報科学と数理科学の融合領域である情報数理科学の分野で、組合せ最適化に関する研究に取り組んでいます。具体的には、組合せ最適化の手法を用いて、パズルやゲームを数式で表現し、コンピュータで答えを求める方法を研究しています。 このように情報科学の分野でも、数学の論理的な考え方で問題を捉えて数式で表現し問題を解決するので、研究には数学は必要で、数学なしでは研究を進めることはできません。 また、ゼミでの発表などを通して自分の考えを説明するプレゼン能力など、社会に出ると必要になる能力を研究室メンバーとともに高めることができるのはもちろんですが、私がパズルやゲームを研究の対象としているように、社会に出るとできそうもない自分の好きなことや気になることを研究の対象にできることも大学院の魅力です。 でも研究ばかりしていても息が詰まってしまいます…。なので、遊ぶときは遊びます。研究室のメンバーとボーリングに行ったりテニスをしたり、旅行に出かけることもあります。また、情報数理科学科の先輩や後輩との交流も多くみんなでBBQをすることもあります。情報科学を学びたい、数理科学を学びたい、両方学びたい、でも学生だからたまには遊びたいという人にとって、充実した学生生活を楽しむことができると思います。専攻は、数理科学と情報科学の融合領域である情報数理学を核として、基礎数理学と情報科学を含めた3つの学問分野が一体となり、数理科学と情報科学の融合領域の教育研究を推進することに特色があります。 情報数理学は「情報」を対象とする数理科学の分野と情報科学の基礎理論分野からなり、符号・暗号理論、計算理論やデータ解析等から構成されます。基礎数理学はきわめて体系的な学問である数学と密接に関連する学問分野であり、他の諸科学と深い関係を保ちつつ発展してきました。このような数学の理論と計算機への応用に特徴があります。情報科学は情報システムの構築をめざす情報工学とは異なり、数理的手法に裏打ちされた情報科学の理論的体系化と同時に実際的なソフト開発に力点をおいています。 上記3分野を連携した教育研究を通して、数理的な洞察力とコンピュータを駆使したモデル化能力の両方を兼ね備えた人材の養成を行います。本専攻修了者は、数理的洞察力と高度な情報処理能力をもって、大学・研究機関、 民間企業等、各方面での活躍が期待されます。

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