大学広報誌「扉」
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本学の知的財産ブリッジセンターの創設には、知的財産基本法の成立を受けてできた知的財産戦略本部(本部長・小泉首相)が、各省庁等を通じて知的財産をどのような形で実現していくかというプロポーザルを公募したという背景があります。文部科学省は知的財産を活用して社会貢献を目指す大学作りを推進するため「大学知的財産本部整備事業」と銘打って、この事業に取り組む大学を公募しました。八十三件の応募があり三十四大学・機関が認められ、本学の「知的財産ブリッジセンター」の構想が公立大学としては唯一採択されました。従来あった先端科学研究所は「先端科学イノベーションセンター」として生まれ変わり、創設された「産学官連携機構」の中心拠点となり、「知的財産マネジメントオフィス」と「リエゾンオフィス」の二つの組織からなる「知的財産ブリッジセンター」とともにその一翼を担っています。そして、この「知的財産ブリッジセンター」において、大学が保有する特許や研究成果などの知的財産を活用して、関係機関と連携し、技術移転、地域産業の活性化に取り組んでいます。本学では、早くから産学官の連携を推進してきましたが、この考えを一歩進めて産学官金連携というシステムを作り、全国に先鞭をつけたと思っています。金とは地元金融機関のことで、産学官連携機構に金融機関からコーディネーターを派遣してもらい、学外の企業とのコンタクトを強くして、社会貢献・地域貢献に弾みをつけようというものです。産学官連携機構が停滞する大阪経済の再生とベンチャー誕生等に、貢献できる存在でありたいと考えています。本学では、これまで多くの留学生を受け入れるとともに、海外の大学との交流協定を結んで留学生・研究者の交流や学術研究の交流を活発に行ってきました。本学主催の国際学会もしばしば開催しています。現在、本学で学ぶ留学生は約二百名です。グローバル時代の中で、今後国際交流はますます盛んになっていくと考えられ、留学生の相談なども専門に扱う「学生センター」が設置されました。また、新しい大学では学生の進路に対する就職指導もより一層充実させます。新しい大阪府立大学には、学生があらゆる分野に挑戦できる自由とチャンスが広がっています。積極的にアクションを起こすことで、学びたいことを学び、伸ばしたいところを伸ばし、可能性を大きく広げることができるでしょう。私が本学に入ってきてほしいと願うのは、基本的能力に優れ、積極的でチャレンジ精神旺盛な若者です。教育というのは双方向のものですから、積極的にコミュニケーションをとりながら発展していかないと成果が出ません。本学の中百舌鳥キャンパスは、都市立地型の大学としては敷地も広く、緑も豊かです。ゆったりとして落ち着いたキャンパスで、大学らしい雰囲気にあふれています。地元の人の散策やジョギングにもよく使われています。まさに、知の創造拠点にふさわしいキャンパスといえるでしょう。本学を目指す若者には、自ら学び、自ら修得するという強い思いを持って、ぜひ入学してきていただきたいというのが私の願いです。「知的財産ブリッジセンター」が推進する産学官の連携により、開かれた大学として地域社会や大阪経済の活性に貢献できる大学へ…。積極的でチャレンジ精神旺盛な若者に大いに期待!Osaka Prefecture University4産学官連携機構と知的財産ブリッジセンターの創設新しい大阪府立大学 研究者 次世代の科学・技術を 創造する人材 高度専門 職業人 高度な知と技の 実践家として 社会を支え、 リードする人材 技術者 高度な専門知識に 裏打ちされた人材 高度研究型大学 独創性&先駆性 産学官連携 充実した大学院 ナノテクノロジーや バイオテクノロジー等の 先端科学領域での世界レベルの研究 国際競争力を持つ独創的で 先駆的な研究の推進 民間企業との共同・受託研究や 知的・人的資源の積極的活用 研究水準の高度化・研究分野の 多様化に対応した学部から 大学院までの一貫体制 総合教育研究機構 少人数教育 国際交流 キャンパス環境 教養教育と基礎教育の提供で 幅広い視野づくり 教員1人当たりの学生が9.8名という 密度の濃い少人数教育 グローバル化の時代を迎え、 大学の国際化を積極的に推進 都市立地型の大学としては キャンパスが広く、 緑も豊かな恵まれた環境 ナンバーワン& オンリーワン への道をサポート

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