大学広報誌「扉」
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学生や地域の人々の豊かな生活のサポートのために、本学の教育と研究の実績を、キャンパスの内外に向けて発信しています。附属獣医臨床センターは、平成十七年度から総合診療科、内科、外科、繁殖科、中央検査科、手術部を中心として診療を行っています。獣医療の高度化に伴い、X線CT検査、超音波画像診断装置等の導入により、高度な診断が可能となっています。府民および近畿圏の動物病院の本センターへの期待も大きく、さらなる診断技術の向上と難治性疾患の先端的治療法の確立に努めています。動物の病気を予防し、その発病時には早期に診断・治療することは獣医学の重要な目的のひとつです。動物愛護の考え方も広く普及してきており、「動物と共存する社会」の形成に重要な役割を担っている獣医学の中において、獣医臨床実習を履修する獣医学科学生は、獣医療のみならず、人と動物の関係を通じて生命の尊さについても学びます。年間数千例に及ぶ病院の症例から提供される材料およびデータは研究に生かされ、その成果はより優れた診断または治療法として、次の症例に応用されるだけでなく、本邦の内外での学術報告を通じて社会に還元されています。本学がめざすものの一つに、教育や研究の成果を地域社会に還元する「開かれた大学」があります。授業公開講座は本学の授業科目のうち、府民の皆様にも興味深く、関心の高い科目を選んで、学生と一緒に受講していただくものです。平成七年度から始まった「関西経済論」は、関西を中心に活躍中の各界のトップの方を講師に迎え、生きた関西経済の講義を通じて、関西経済の現状と将来について勉強することを狙いとしています。平成八年度からは、会場を本学内の「Uホール」に移し、授法・炎症性腸疾患などの情報提供、乳幼児・子育て支援、病院を利用する際の不安や困りごと・苦情などの患者アドボカシー室(患者相談窓口)などについて各担当者が対応します。また、本センターでは、海外から著明な研究者を招聘し、学術セミナーや講演会も開催しています。学生センターは学生課、教務課、入試課の三つで構成され、学生生活をより豊かにするためのさまざまな支援活動を行っています。学生課は、学生の各種相談、健康管理、課外活動、奨学金、授業料免除、学籍異動に関すること、アルバイトや就職に関する情報提供、外国人留学生支援などを担当。教務課は、受講申請、学業成績等の履修管理、修学上の相談などを担当。入試課は、入学試験、オープンキャンパスなどを担当しています。先端的獣医療の教育・研究の推進と日常的な動物診療を介した地域社会への貢献附属獣医臨床センター(家畜病院)各界トップの方々を講師に迎えて生きた関西経済の講義関西経済論XI業公開講座として、府民の皆様にも提供したところ、大変好評でした。平成十七年度も、授業公開講座として「関西経済論XI」を開講します。大学院看護学研究科に療養学習支援センターが開設されました。本センターは、地域の皆様の健康等について相談を受ける場として、研究・教育の実績に基づいて開設されたものです。例えば、がん患者と家族のためのホスピス、手術についての悩み、糖尿病・慢性呼吸器疾患・在宅酸素療Osaka Prefecture University12TOPICSすこやかな生活を支える相談窓口療養学習支援センター豊かなキャンパスライフをサポートする学生センター学生センター

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