大学広報誌「扉」
13/16

Osaka Prefecture University11経済学部21世紀は情報化、国際化の時代といわれます。加えて、高齢化の問題、社会保障の問題など、多くの問題を抱えています。このような課題にチャレンジするうえで、経済・経営・法律を幅広く学び、深い知識と多様なものの考え方を身につけること、自分の考えを的確に表現するための論理力や情報処理の技術を鍛えることが益々重要となります。人間の未来と可能性を信じて、意欲的で有能な社会の担い手を育てます。経済・経営・法律を幅広く学ぶグローバルな経済社会の発展を切り開く明るい未来の扉を開く先進の研究が、さまざまな学部・学科で進められています。人間社会学部世界を生きる人間がいます。人間が生きる社会があります。そして、人間の基本に言語があります。その言語によって綴られる文字、文字が紡ぎ出す文学、文学の表象する社会、社会が構築する文化、社会が抱えこむ問題、人間社会学部ではこれらすべてを研究の対象としています。人間の内側からほとばしり出るあらゆる事象について、自らの問題意識を持って対峙し、統合的に研究していく。それが人間社会学部です。伝統の継承と発展、現代の解析と解決、福祉の理解と実現人間と社会とを基本に据えた学問がここにある看護学部健康問題に関する人々の自主的・自発的な対処と自己決定を支える学習活動を中心とした看護支援のあり方を探求する実践と研究の機関として、大学院看護学研究科「療養学習支援センター(本冊子12ページに概略)」を設置しています。「患者教育」に焦点を当てた看護実践とその研究に基づいた地域貢献活動を展開し、看護の向上を目指します。医療の高度化と社会の多様なニーズへの対応個人の尊厳を基盤とした看護実践の研究総合リハビリテーション学部私たちは年をとっても、心身ともに健康的に長寿をまっとうしたいものです。そのためには生活習慣病を克服し、介護状態を予防し自立した生活を営むための研究成果が求められます。総合リハビリテーション学部では日常生活活動の基礎的応用的機能の回復や筋力トレーニングから低栄養の予防、脳機能領域にいたる多様なリハビリテーション医療の研究テーマに取り組んでいます。激増する超高齢化社会の諸問題新たなリハビリテーションが未来を切り開く工 学 部航空機、ロケット、宇宙往還機、人工衛星の開発から宇宙の利用へ。航空宇宙工学科では、構造の強度などをコンピュータで計算する手法、巨大なシステムの開発手法、技術等の研究を通して夢を育てつつ、リアリティを失わないシステムデザイン能力の向上を目指しています。航空機や宇宙航空体の開発、ジェットエンジンの研究、宇宙環境利用工学…。空と宇宙の夢の技術に限界はありません。人類初飛行から100年!空と宇宙のフロンティアを目指す航空宇宙工学生命環境科学部複雑な生命現象とそれを支える生命環境を理解するには科学的に解明することが大切です。生命機能化学科では、人類を含めた生き物がともに栄えることを目指し、化学をベースとし生物・生物素材・生物生育環境を対象とした先端的なバイオサイエンス・バイオテクノロジーに関する広範な教育・研究を行います。また、3年次から食物分野の専門技術者を目指した食品安全科学カリキュラムコースも選択できます。化学を基礎としたバイオサイエンスの教育を通して生物資源の活用、高度な技術の開発を目指す理 学 部物理科学科の目標は、自然科学における最も著名な国際雑誌『Nature』に掲載されるような独創的な物理科学の研究から、それに基づく開発研究を目指すベンチャーの起業まで。自然現象、特に物理現象の解明とその背後にある原理・法則の発見と応用を目指しています。最近では、新しいタイプの電荷整列現象の可能性を指摘した堀部助手の研究が『Nature』で取り上げられています。『NatureからVentureまで』を合言葉に新しい物理現象の発見と構造解明を目指す世界水準の研究成果や技術開発は、偶然や思いがけない現象を見逃さない日頃の努力と専門的な学問の積み重ねがあってこそ生まれます。豊かな未来のために、無限の可能性を秘めた領域に挑戦する先進の研究が、各学部において展開されています。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です