大学広報誌「扉」
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知的財産マネジメントオフィスとリエゾンオフィスで構成される知的財産ブリッジセンターは、産業界と大学のまさに架け橋となる機関です。ここでは、大学の知的財産を活用し、地元金融機関と連携して地元企業との産学連携を円滑に行うための活動を行います。初代機構長には民間における優れた研究マネジメント経験を持つ方を迎え、金融機関からは常駐のコーディネーターを派遣していただくなど、連携体制を強化しています。コーディネーターは、知的財産発掘から事業化までの一貫した技術移転業務も担当します。また、大学内で発明等が生じた場合は、発明者は知的財産ブリッジセンターに届け出れば、コーディネーターが内容の聞き取りを行い、知的財産を特許や実用新案権など、より強い権利へとブラッシュアップしていきます。産学官連携機構では、現在も府内中小企業に対する技術相談を活発に行っています。その一環として生まれたのが、クリエイション・コア東大阪内にあるサテライト・オフィス。ここでは、すでに実施している「次世代高品位接合技術開発」への参画をはじめ、宇宙航空研究開発機構東大阪にサテライト・オフィス知的財産を守り、活用する!(JAXA)、東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA)との連携による「小型衛星技術開発」などもさらに強化していく予定です。先端科学イノベーションセンターでは、先端科学に関連したIT・ナノ・環境・バイオなどの関連分野における提案公募型共同プロジェクト研究の推進、ITや環境・バイオに関連した基盤研究の遂行、デバイスやセンサー等の開発、および放射線照射事業等を実施しています。中でも人工衛星に搭載される電子機器用の耐放射線デバイスは、今後の宇宙開発に欠かせないものです。大規模なクリーンルーム、大規模集積回路設計システム、宇宙環境での放射線量率場を実現する放射線照射施設等を活用した耐放射線デバイスの開発が計画されています。開かれた大学として、毎年、夏休みイベント「みんなのくらしと放射線展」を府内の百貨店等で実施し、昨年で21回を数えました。暮らしの中の幅広い分野で活用されている「放射線」に関する正しい知識を当センターの教員が中心になって普及する事業で、多くの親子連れに楽しく学んでいただいています。耐放射線デバイスの開発にも着手Osaka Prefecture University9産学官連携機構には、企業との共同研究や大学が保有する知的財産の有効活用などに取り組む「知的財産ブリッジセンター」と、先端科学に関連した研究を推進する「先端科学イノベーションセンター」を設置。両センターでは、開かれた大学として、社会や産業界に向けてさまざまな取り組みを行っています。産学官連携機構研究科 学 部 産業界 創造された知的財産に 磨きます 磨かれた知的財産を 産業界へ橋渡しします 知的財産ブリッジセンター 人気の夏休みイベント知的財産ブリッジセンター先端科学イノベーションセンター開かれた大学として地域や産業社会へ積極的に貢献。

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