教育PRO 平成30年2月27日
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7教育PRO(第3種郵便物承認)平成30年2月27日楽しさを伝える活動をしてみて、どんなことを感じましたか。丸本 “未来の博士育成ラボ”という、堺市の中学生が府大に来て、実験計画を自分で組み立て、研究活動を行うプログラムがあるのですが、そこのティーチング・アシスタントをしました。みんな1つの考えにとらわれない自由な発想で取り組むのがとても刺激的でした。清水 私は、昨年10月にサイエンスキャンパスという科学イベントを担当しました。対象は小学校全学年でした。このイベントを担当するにあたり、IRISのメンバー3人が事前に予備実験を行って計画を詰めていったのですが、専門領域がそれぞれ違う3人なので同じ実験を考えるにも全く違う視点や発想があり、新しい気づきがたくさんありました。 また、小学生対象なので専門的で難しい話は避け、身近にある材料、今回の場合はハンドスピナーを使って説明をしたところ、子どもたちから思った以上の反応が返ってきて驚きました。初めての経験だったのですが、子どもたちからこんなにも返ってくるものが多いのかと嬉しくなりました。もっともっといろいろな子どもたちと関わっ阪府が大学を直接運営し予算を決めており、大学の意志で弾力的な運用はあまりできなかったのです。法人化というのは「大学が経営の責任を持ちなさい」ということですから、現場の声を受け止めて必要だということであれば、お金を使ってもいいとなりました。もちろん一定の制約はありますが、大学運営に自由度が広がったといえます。さらに、これまでは男子学生比率が高い時代が長かったので、女子学生が増えていけば当然に新たな刺激や気づきが生まれ、私を含め大学運営に携わる人の意識も変わってきたのだと思います。IRISに参加した動機について――では、IRISメンバーお二人に、IRISに参加した動機をお聞きします。丸本 高校生の時から、大阪府立大学にはIRISがあるということをどこかで見かけて知っていました。おそらく小中学校のサイエンスキャンパスか科学塾だったのだろうと思います。小さいころから科学館で遊ぶのがとても好きだったので、いつかは自分が学生スタッフになって子どもたちに科学の楽しさを伝えたいと思っていました。清水 私は小中高校ずっと女子の一貫校にいて、周りには理系をめざす人が全くいませんでした。理系の大学はどのような勉強をするのかの知識もあまりありませんでしたので、大学受験の時にも情報収集に苦労しました。そういった経験から、IRISの活動では女子高生と交流する機会もありますので、理系の大学生と触れ合う機会の少ない高校生の手助けができたらという思いで参加しています。私と同じ思いをしている女子高生もきっといると思うので、頑張っています。――具体的に子どもたちに科学の面白さやIRISのTシャツを手に、丸本さんと清水さん

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