教育PRO 平成30年2月27日
36/40

34教育PRO(第3種郵便物承認)平成30年2月27日ける動機づけになっていることがうかがえます。――招へいが所属大学への留学につながったという具体事例は。杉村 これまでに、テキサス大学オースチン校(アメリカ)、サラゴサ大学(スペイン)、オリレアン大学(フランス)などへ、計7名が留学を実現しており、招へいがきっかけで大学間の協定の締結、大学院生のダブルディグリープログラムの実施に至ったケースもあります。今後も、学生に専門科目の授業を英語で受講する機会と、海外の研究者との接点をもつ機会を提供し、グローバルな学習環境を作っていきたいと考えています。学士課程では副専攻科目などで、国際化・グローバル化に対応しています――副専攻科目など、国際化やグローバル化に対応した学びについて紹介して下さい。杉村 本学の学士課程では、主専攻のほかに、副専攻を選択することができます。なかでもフランス語圏の大学院や大学院ダブルディグリー(2大学での学位取得)プログラムへの進学を視野に入れた「DDCフランス語コミュニケーション副専攻」と、海外インターンシップへの参加と演習科目や異文化交流に関する科目の修得により与えられる「グローバルコミュニケーション副専攻」は、外国語によるコミュニケーションおよび異文化交流に対して興味をもつ学生のモチベーションを高めています。 科目の「英語教育」では、すべての学生が2年次にAcademicEnglishⅢおよびⅣを必修として受講します。これらの科目は、原則として英語をネイティブ言語とする教員が担当し、学生がアカデミック・ライティングとプレゼンテーション力を身ー、学生指導を行います。2011年度から7年間で延べ90人を招いています。学生も知っている著名な研究者もおられ、魅力的なプログラムの一つであると思います。 アメリカ、イギリス、オーストラリア、フランス、マレーシア、インド、バングラデシュ、台湾、香港など、GPの所属国は様々ですが、英語で専門分野の講義を行っていただきます。工学、生命環境科学、農学、獣医学、化学、物理学、経済学、教育学、看護学など本学の学域に合わせた専門分野です。GPの所属大学の紹介を行うことで、学生たちの海外留学へのモチベーションも高まります。オフィスアワーには、学生たちがGPを訪問し、研究についてのアドバイスを受けることもできます。キャンパス内のカフェテリアでは、昼休みにGPと学生たちが英語で談笑する光景もみられます。ゲストプロフェッサーによる講義の様子――英語による専門分野の授業は日本人学生にとってはハードルが高くありませんか。杉村 専門分野の英語授業なので、すべてを理解することは難しいのですが、受講後の感想を尋ねると、「専門分野を英語で学ぶことができたのでよかった」「もっと英語力を向上させたい」「海外の大学で学んでみたいと思うようになった」などとの声が返ってきます。この制度が海外に目を向

元のページ 

page 36

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です