教育PRO 平成30年2月27日
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32教育PRO(第3種郵便物承認)平成30年2月27日ークや英語でのディスカッションを通し、文化や考え方の違いを学んでいます。他の大学では真似のできない国際交流を展開していると自負しています。海外プログラムは協定校との信頼関係をベースに行っています。参加するのは自立した大学生ですので、基本的に本学教員が引率して張り付くということはせずに、現地の協定校のスタッフにお任せしています。  大阪府立大学の学生がASEANに目を向ける背景には、本学が積極的にこれらのアジア諸国からの留学生を受け入れていることもあげられます。例えば「さくらサイエンスプラン(JST事業)」等により、2017年度は150名以上のASEANの大学生・教員を短期間受け入れ、研究室等で交流を行っています。本学は海外の大学と双方向の学生交流を進めているため、海外短期プログラムに参加した学生が、現地で交流した学生たちをキャンパスに迎えて交流することも多いのです。 これらASEAN諸国の発展は目覚しいものがあり、今や日本がこの地域から学ぶことが多くなってきています。これから学生たちが社会で働く際にも、ASEAN諸国と関わる機会も多いことでしょう。そのような中、大学生のうちに現地の学生と共に学び、彼らの考え方や価値観を学ぶということには非常に大きな意義があります。世界の英語話者の8割はノンネイティブといわれるなか、様々な国で使われる英語を学ぶことができるというのも、ASEAN諸国への留学の魅力のひとつです。――留学をした学生の変化や成長を見ておられて、どのような感想をお持ちですか。杉村 やはり海外留学に行って帰ってくると全然違います。海外インターンシップとかスタディツアーの場合、自分の取り組んでいる学びのテーマをプレゼンテーションし、意見や情報を交換するのが目的です。いわば「対等」に話ができるようになって帰ってきます。グローバル人材育成のための様々な支援制度が充実しています――グローバル人材育成のための様々な支援制度がありますね。杉村 「留学はしたいけれど、海外留学にはお金がかかるし…」というのが、国際交流グループで受ける相談で一番多いのです。確かに、個人で私費留学するとかなりの費用負担です。本学は、海外留学に興味があるという学生を経済面、ソフト面でサポートする体制を整えています。 その経済的支援制度をいくつか紹介します。本学では従来から、1ヶ月~1年間の交換留学をする学生や短期研究留学をする大学院生には、準備金10万円と渡航旅費実費(上限15万円)を支給する制度を実施してきました。それに加えて2017年度には新たに、全学生対象の海外プログラムへの参加者に旅費を含む参加費用の約20%を奨励金として補助する「海外留学チャレンジ奨励金制度」を創りました。ASEANへの派遣プログラム(現地の学生との交流)マレーシア工科大学でのプログラム

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