教育PRO 平成30年2月27日
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26教育PRO(第3種郵便物承認)平成30年2月27日ィーの形成について詳しくお願いします。吉田 「ボランティア・市民活動センター」について紹介します。このセンターの前身ができたのは数年前で、全国の大学でも先駆けの事例として注目されました。学生のボランティア活動を通じて自発的に立ち上がってきたものを、大学としてオーソライズ(公認)したものです。そして2016年度から「ボランティア・市民活動センター」に名称を変更しました。在学生のボランティア活動を支援するだけではなく、企業が社会貢献をしたいというニーズや、市民のボランティア活動を活発にしたい地元自治体のニーズなど、学外のニーズともコラボできる組織にしていきたいという思いで、プラットフォームを大学内に作りました。市民がキャンパスに来て集まることのできる新しいコンセプト、新しい名称のセンターを堺市と連携しながら立ち上げたのです。 大阪府立大学というと男子が多い理系の大学というイメージですが、実は女子学生も元気に活躍しています。このボランティア・市民活動センターは羽曳野キャンパスの女子学生も多く、いま中心メンバーの一翼を担ってくれています。 また、大阪府立大学が地域から信頼される拠点になっていくことで、学生たちの誇りや愛校心も高まります。それらをめざした各種の大学行事の中でも、特に友好祭は学生は入学した初めの頃につまずくと思いがちですがそうではなく、日本語もよく話せるようになった上級生の時のストレスが高いということでした。日本語も上手になって、日本で就職して、これからも日本で生きていく、ということを考え始めると、日本の良い面だけでなく裏側の面も見えてきて不安になります。そういう留学生たちの支援も大切であるという経緯で、キャリアサポート室で留学生のための就職ガイダンスを開催し、留学生を受け入れてくれるインターンシップ先を把握・管理しておき、その都度留学生に紹介するサポートを始めています。 キャリア形成については、日本人学生への支援も同様に強化しています。それらの支援は単なる就職活動だけの支援ではなく、1年次からのキャリア形成支援であるという考え方で様々なワークショップを実施し、インターンシップについても企業プログラムをただ紹介するだけではなく、自前のプログラムを企業と協働して開発しています。例えば、この夏に女性の活躍をテーマにした理系学生によるPBL研修(PBL:Project Based Learning)を行った事例として、ベアリングリテーナー(軸受け部品)世界トップシェアの中西金属工業(大阪市北区)との提携プログラムがあります。質の高い企業のインターンシップは学生にとって非常にいい機会になりますので、今後もできるだけ大学が企業と提携して直接開発するプログラムを増やしていきたいと考えています。市民と学生のプラットフォーム「ボランティア・市民活動センター」――<融合>のコンセプトでもあった、行事や課外活動を通した府大アイデンティテ中西金属工業でのインターンシップ

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