教育PRO 平成30年2月27日
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23教育PRO(第3種郵便物承認)平成30年2月27日た社会福祉学部があった時代から障がい者特別選抜入試を続けており、全国の大学でも先進的な入試として注目されています。今の時代は「発達障がい」など目に見えない障がいをもつ学生が増えており、アクセスセンターで支援する学生も多様になっています。 このように本学は「LGBT」だけではなく、性的多様性という点でも、また障がいという点でも、このキャンパスで過ごす多様な学生を包摂(インクルージョン)するということを大切な視点としています。<国際>の視点から 2つ目には<国際>という視点があります。3年前に中百舌鳥キャンパスの中に留ず)をつくりました。留学生とオンキャンパスで交流できる施設です。 海外からやってきた後の留学生を支援する部署というのは、他の大学では国際交流セクションなどが担当するケースが多いと思いますが、本学では我々学生センター(学生課)が留学生も区別せず「同じ学生」として支援できるように努めています。窓口での英語相談にしても文書にしても、他の大学では国際交流のスタッフ(専門家)に任せることも多いと思いますが、学生課スタッフが自らの意識で国際化をしていかないといけないということで、英語研修を受け、日英表記の様々な文書を作ったりしながら、留学生もインクルーシブに支援できるような体制を作ってきました。<融合>の視点から<融合>という視点については、「府大人」というワードを積極的に用いて大阪府立大学の学生であるというアイデンティティーをしっかり持ち、一体感をもって愛校心を高めていくというコンセプトにしました。その心は、例えば、クラブ活動で対外試合をするときなどに発揮されます。特に大阪府立大学は3つの定期交流戦をもっています。同じ大阪の大阪市立大学との交流戦、そして都立大学時代から長きに渡り交流している首都大学東京との交流戦。さらに関西の3府県立(京都、大阪、兵庫)の大学とも交流戦を行っています(関西六公立戦)。これらの交流戦はいずれも開会式やその中の応援合戦からヒートアップします。単に自クラブの戦績をあげるだけではなく、大学同士の名誉を背負った対抗戦に大学・各クラブが一丸となって取り組んでいます。 また、この<融合>という視点では、学生団体が自主的に準備を重ねて主催する、中百舌鳥キャンパスの「友好祭」「白鷺祭」、羽曳野キャンパスの「杏樹祭(あんじゅさい)」という大学祭があります。また大学本部が主催して地域住民に楽しんでいただくために、4月の桜咲く時期に実施する「府大 花(さくら)まつり」も定着しています。新学期が始まったばかりの時期ですから、学生たちにとっては、新入生歓誘にも絶好の機会になることもあって積極的な参加が増えてきました。これらのような大学あげてのお祭りも、非日常の空間を使ってみんなで何か一つのことに取り組むという形で絆を深め、一体感のある「融合」を醸成するのに大きな役割を果たしています。 また本学は、4学域13学類、7研究科を設置し、公立大学の中では、首都大学東京、大阪市立大学に次ぐ3番目に規模が大きな大学(3つのキャンパスに学生数約なればなるほど部局ごとに独立して、垣根

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