教育PRO 平成30年2月27日
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20教育PRO(第3種郵便物承認)平成30年2月27日て基本的な理解を促す教育プログラムです。本学の環境学は以前から特色があり、環境に関する科目が数多くあります。学域・学類制になる前から副専攻として開講していました。受講する学生は多く約150人となっています。 ⑦地域再生(CR)(以下、CR副専攻)は、2012年の学域・学類制導入の後、2015年度に開設されたプログラムで、地域の実際の課題を、その現場で実践的な演習を通して学習する副専攻です。CRは、「Community Regeneration」の頭文字で、「地域再生」を意味します。この授業は、本学の教員の他、現場で活躍する実務家や自治体の人たちなどが多く参加するため、受講する学生は地域で活躍するマインドを身につけることができます。 2013年度から17年度までの5年間、文部科学省により採択された「地(知)の拠点整備事業」(大学COC《センター・オブ・コミュニティ》事業)において、本学と大阪市立大学の共同事業「大阪の再生・賦活と安全・安心の地域創生をめざす地域志向教育の実践」が行われましたが、この副専攻がこの事業の中核に位置づけられました。 本学は公立大学なので、基本的にまず地域のことをよく知って地域課題を解決しようという志向をもった学生を育てるのは使命の1つです。大学を地域コミュニティの中心にして、街づくり・大学づくりを実現する考え方がこの副専攻の中核コンセプトになっています。 1年次後期に「地域実践演習」というCR副専攻の演習科目があります。この演習では、まず地域の課題を知ろうということで、現場に出向いて地域の人たちと一緒に活動します。現在、13クラスが開設され力を増した「副専攻」について説明を願いますか。高橋 「副専攻」は、自分の専門以外に幅広い知を身につけるというキャッチフレーズで進めており、現在、7つのプログラムがあります。①グローバル・コミュニケーション、②情報システム学、③認知科学、④DDCフランス語コミュニケーション学、⑤経済学、⑥環境学、⑦地域再生(CR)です。 ④DDCフランス語コミュニケーション学の「DDC」は、ダブル・ディグリー・コースのことで、大学院において、フランスの学術交流大学との共同指導によって、日仏双方の二つの学位を取得する道が開かれています。文字通りフランス語のコミュニケーション、プレゼンテーションスキル獲得をめざすコースです。フランスの大学と本学が協定を結んでいることもあり、辻学長のイニシアティブで始まりました。大学院生になって長期留学しても、語学力の不足で講義についていけない、研究発表ができないなど、苦労する現状があります。それに対処するため、学士課程の3年次、4年次に新たに「DDCフランス語コミュニケーション」を学ぶことで、1年次から4年次まで継続してフランス語の授業を受けることができるようになっています。授業は少人数で、フランス語を深く学ぶことができます。 ⑥環境学は前学長のときに作られたプログラムで、環境人材の育成をめざして、環境に関する基礎的・学際的な講義科目、環境活動を実践する演習科目、既存の文系・理系学類の開設科目を活用し、人間科学、社会科学、自然科学の幅広いアプローチにより、人間の生活空間を取り巻く環境とその人間、動植物等の生態系への影響につい

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