教育PRO 平成30年2月27日
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18教育PRO(第3種郵便物承認)平成30年2月27日――英語教育も学域・学類制になってかなり改革しました。高橋 大きな改革はクラスサイズを40人から25人以下の少人数にしたことです。また、それまでの4技能を満遍なく学ぶという「総合英語」の授業から、「Academic English」(全学必修)に再編しました。1年次前期のⅠA、ⅠB、同後期のⅡA、ⅡB、2年次前期のⅢ、同後期Ⅳの科目があり、おもに修得する技能目標を、1年次ではリーディング、リスニング、ライティング、2年次ではスピーキング、プレゼンテーションというように明確に身につける技能を設定する形に変えました。その結果を、先ほどの学生調査の項目でみますと、カリキュラム改革によって全体としてプレゼンテーション力と4技能が高まっていることがうかがえます。課程配属と就職活動の学生回答は、『良かった』『第一志望就職で満足』が6割に――大阪府立大学は、卒業予定者(4年生)る」「授業中に学生同士が議論する」「授業で検討するテーマを学生が設定する」の3項目が、顕著に上がっています。これは初年次ゼミの効果であるとみることができます。――学内での比較調査は変化がありましたが、他大学との比較は検証していますか。高橋 大学IRコンソーシアムで実施する共通調査においても「初年次生を対象とした教育プログラム内容(フレッシュマンセミナー、基礎ゼミなど)」(対象:53大学・約2万人の大学生)の項目については、本学が初年次ゼミを実施していなかった2010年、2011年度に比べて実施後の2012年、2013年度の満足度の数字が急に高くなっています。そのうえで2013年度の1年生調査で全大学と国公立大学グループそれぞれの間で比較したところ、本学の「満足」「とても満足」の比率が大きく上回りました。つまり、学内の数字だけでなく他大学と比較しても初年次ゼミの効果が上がっていることが分かったのです。学生調査の折れ線グラフ

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