大学院 総合リハビリテーション学類 GUIDEBOOK 2017
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18 ■総合リハビリテーション学研究科 生活機能・社会参加支援系領域 奥田 邦晴 教授 1.主な研究内容について 生活支援・社会参加をキーワードとし、障がい者スポーツ選手の競技力強化及び障がい者の社会参加・生活支援に関する研究を行っている。文献等の検索はもとより、障がい者スポーツの体験や実践活動を通して、障がい者がスポーツ活動や社会活動を行っていく上での様々な障壁や問題点について明らかにするとともに、普及・促進事業等を積極的に展開し、障がい当事者はもとより、周囲の人々、環境等のあらゆる要素から多面的に効果検証を行っている。 障がい者スポーツ選手を対象に運動学的及び運動力学的手法を用いた運動解析を行い、競技力向上をはかっている。また、福祉型植物工場のデザイン化に関する研究等、障がい者及び高齢者の就労環境の開発、整備に関する研究も行っている。 1-1.主な対象 障がい者、障がい者アスリート、障がい者を取り巻く社会環境全般 1-2.主な研究領域 障がい者スポーツ、障がい者の社会参加・生活支援 1-3.主な研究方法 バイオメカニクス、社会学的調査研究・実践的介入研究、症例報告 2.主な共同研究先 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会・日本パラリンピック委員会、国立障害者リハビリテーションセンター、一般社団法人日本ボッチャ協会、大阪府立大学植物工場研究センター他 3.今まで指導した学位論文名 <博士論文> 『頚髄損傷者の自動車運転自立の支援に関する研究 -自動車への移乗動作における運動学的特徴の分析-』 『重度障がい者の農業就労を可能にする福祉型植物工場の開発に関する研究』 <修士論文> 『聴覚障害スキー選手の滑走動作と平衡機能について』 『車いすテニス選手におけるスポーツ障害の特徴とサーブ動作の関連性』 『知的障がい者のスポーツ活動と身体機能に関する研究』 『中心性頚髄損傷者の歩行の運動学的分析』 『ユニバーサルデザイン型植物工場に関する研究』 『脳性麻痺のボッチャ選手の視機能に関する研究』 『義足の製作・支給のプロセスにおいて客観的な指標を用いる方法の研究』 4.主な論文 ・岡原 聡,片岡正教,島 雅人,村田臣徳,谷村広大,奥田邦晴:完全人工光型植物工場における高齢者や障がい者の就労の可能性に関する研究 –立位と坐位作業の上肢・体幹筋の活動量の変化-,日本職業・災害医学会会誌,62巻1号,38-43,2014 ・Kataoka M,Yasuda T,Kataoka T,Ueda E,Yonetsu R,Okuda K:Movement strategies during car transfers in individuals with tetraplegia,a preliminary study,Spinal Cord,in press,2012 ・奥田邦晴,片岡正教,安田孝志,島雅人:障がい者の競技スポーツ動作における個性,バイオメカニクス研究,15(3),125-131,2011 ・奥田邦晴:ボッチャ競技における理学療法の関わり,理学療法ジャーナル,10巻44号,881-886,2010 ・Okuda K,Matsuda Y,Kataoka M,Higuchi Y:Development of New Adjustment Type Throwing Chair (NATC) for Severely Disabled Athletes,11th International Congress of the Asian Confederation for Physical Therapy,2010 ・奥田邦晴:重度障害者の生活支援と理学療法,レクリエーショナルスポーツ・アテネパラリンピックを通して,理学療法学32,4,227-232,2005 ・奥田邦晴,林義孝,畠中泰彦,中俣孝昭,橋田剛一,大塚靖子,武村政徳,増田基嘉,南野博紀:障害者水泳の運動学的解析,日本臨床バイオメカニクス学会誌,22,199-204,2001 5.現在の指導している大学院生数 M1:1名、M2:2名、D1:1名、D3:2名 6.どのような大学院生の受け入れを希望するか? 本研究室では、障がい児・者の支援を目的に、スポーツから就労に至るまで多面的に研究している。そのため、大学院における研究活動に志と自負をもって、精力的かつ実践的に臨める人を期待する。

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