大学院GUIDEBOOK2021_総合リハビリテーション学研究科
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21 ■総合リハビリテーション学研究科 生活機能・社会参加支援系領域 立山 清美 准教授 1.主な研究内容について 発達障害領域の作業療法を専門にしています。発達障害の方の作業療法相談、学校支援などの経験をもとに、臨床につながる研究をモットーにしています。 自閉症スペクトラム症の方の抱える日常生活の困難さの背景には、感覚・運動の問題が潜んでいることが多く、感覚・運動面に着目した支援・研究を行っています。現在取り組んでいるのは、「幼児期の自閉スペクトラム症児の感覚統合療法の効果」「青年・成人版 感覚・運動チェックリストの作成」「通常の学級に在籍する児童への作業療法士のコンサルテーション・モデルの実証的研究(科研・分担研究者)」「自閉症スペクトラム児の食に関する行動障がいの支援法の開発(科研・分担研究者)」です。 2.主な共同研究先 日本感覚統合学会効果研究委員会(首都大学東京、千葉県立保健医療大学の研究者と感覚統合療法の効果に関する共同研究) 関西福祉科学大学 3.今まで指導した学位論文名 <修士論文> 2010年度:『出生前後に診断された先天性水頭症患者と養育者への支援に関する調査研究』 2012年度:『広汎性発達障がい児の食嗜好と偏食への対応』 『多動性を伴う発達障がい児に対する介入の有効性に関する検証』 2014年度:『自閉スペクトラム症児の箸操作の困難さに関する研究』 『自閉スペクトラム症児の口腔機能と偏食関する研究』 2020年度:『重複障害のある子どもの共同注意に関する研究』 <博士論文> 2017年度:『自閉スペクトラム症児の偏食に関する研究-偏食がある子どもの保護者の自己効力感尺度と保護者向け講座の開発-』 4.主な論文 ・倉澤 茂樹, 立山 清美, 丹葉寛之,中岡和代,大歳 太郎:不器用さを呈する学習障害児への作業療法士による学校コンサルテーション,39(5),605-615,2020. ・Nakaoka K, Takabatake S, Tateyama K, Kurasawa S, Tanba H, Ishii R, Higashi Y, KanedaT : Structural Validity of the Mealtime Behaviour Questionnaire for Children with Autism Spectrum Disorder in Japan: J Phys Ther Sci,32(5) ,352-358,2020. ・立山清美,中岡和代,石井良和,山田孝,太田篤志:青年・成人用感覚チェックリストの開発 ‐妥当性と信頼性の検討‐, 作業療法,37(5),518-528,2018. ・Miyajim A, Tateyama K,Fuji S,Nakaoka K,Higaki K:Development of an Intervention Programme for Selective Eating in Children with Autism Spectrum Disorder.. Hong Kong Journal of Occupational Therapy,30,22-32,2017. ・立山清美,,伊藤 祐子,赤松 めぐみ, 有川 真弓, 山田 孝:,山西葉子:感覚統合療法の効果研究の現状と効果研究に用いる指 標.感覚統合研究16(1),1-7.,2016. 5.現在の指導している大学院生数 M2:2名、D1:1名、D3:2名 6.どのような大学院生の受け入れを希望するか? 発達障害領域の作業療法、家族支援などを研究テーマにする方を歓迎します。発達障害のある方への支援が、広く取り組まれるようになってきました。しかしながら、発達障害のある方への支援の効果研究、ADLに関する研究など様々な研究課題がある領域です。社会人の場合は、研究したいことが明確で、ある程度の計画をもっていること、フィールドの確保ができることが必要かと思います。一緒に研究に取り組みましょう!

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