大阪府立大学 環境報告書デジタルパンフレット
26/64

本学大学院の科目「国際環境学特論」では外部講師として関西電力株式会社の長瀬司さんに授業を行っていただいています。その授業を聴講し、お話を伺いました。 Q. 「国際環境学特論」の授業をされた際の感想をお教えください。 この授業を通じて、学生の皆さんと世界や日本が直面している課題や今後の展望を共有し、ありたい姿について一緒になって議論できたことは、非常に有意義な経験、時間であったと考えています。 また、人々の暮らしや産業活動に不可欠な電力を扱い、環境問題と密接な関係にある電力会社の環境への取り組み、目指す方向性について理解を深めていただいたと考えています。 Q. 今後、社会に出ていく学生は環境問題をどのように捉えていくべきでしょうか。 地球規模になっている環境問題に対し、異常気象の発生、海面上昇など、どこか遠い話のように捉えている方も多いと思います。しかし、そうした気候変動の原因が「人間の活動」によるものであることを忘れてはなりません。学生の皆さんには環境問題を「自分ごと化」し、小さなことをコツコツと取り組むことにチャレンジしてほしいです。 また、社会に出ると多種多様な組織に属し、利益追求など様々なミッションを課されると思いますが、環 境問題に対して皆さんが根底に持っておくべき視点はいたってシンプルだと思っています。 ‘もったいないことをしていないか’ ということです。「一人一人が」、「少しずつでも」、「継続的に」環境問題に取り組んでいくマインド、姿勢を持つことが大切だと考えています。 Q. 環境人材育成教育プログラムで学ぶ学生にメッセージをお願いします。 気候変動対応は、営利企業、自治体、非営利団体などあらゆるフィールドで喫緊の課題となっており、その問題解決に主体的にチャレンジする人材が求められていると思います。 大阪府立大学が実践している産学官との協働を通じた環境マインドの育成やスキル習得は、必ずや社会に出て即戦力として活躍できるものと確信しています。是非、今後もこの環境人材育成教育プログラムを一層拡大、充実されることを切に願っています。 そして、このプログラムで学んだことを学生の皆さんは誇りに思い、これからも励んでいただきたいと考えています。 ーーイインンタタビビュューーをを終終ええててーー 環境問題が国際的に取り上げられ、カーボンニュートラルな社会の実現を目指す動きが推進されていることは以前より知っていましたが、目標達成に向けて何を実践していくべきなのかを考えたことはあまりありませんでした。今回の授業聴講とインタビューを通して、たとえ小さなことでも、私たち一人一人が少しずつ心掛けることが重要なのだと実感しました。 担当:日下 安里紗(E~きゃんぱすの会)関西電力株式会社経営企画室 長瀬 司グループリーダーインタビューの様子「国際環境学特論」の授業の様子 環境人材育成教育プログラムの現場から(国際環境学特論) 学んだことを誇りにOPU University Social Responsibility Report24

元のページ 

page 26

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です