2019年度版 環境報告書 (要約版)
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051015202520142015201620172018I-site 学長対談 ~Top Message~ 研究の発展には異分野の融合が重要です。 本学はさまざまな分野横断的な組織を設けており、その代表的なものが環境教育研究センターです。環境人材の育成、環境研究の推進は大学の本務であり、今後とも同センターを主軸として積極的に推進していくべきと考えています。それに加え、美しいキャンパスのさらなる整備を生態系保全の観点も含めて進めていきたい。豊かな自然の活用、省エネの徹底、利便性・快適性の向上など、環境を中心に様々な分野の研究成果や考え方を取り入れ、さらにAIも活用しながら、次世代型の“スマートキャンパス”にしたいと考えています。 環境部エコロ助本学を中心に学内外を問わず、多くの方々に環境問題を身近に感じてもらえるよう、「できること・気づいたことから、楽しくエコ活動」を理念の一つに掲げ、清掃活動や子供向け・親子向けの各種環境啓発イベントを開催するなど多彩な活動を展開しています。写真は、学外での環境啓発の一つとして、園児を対象とした環境問題が題材のヒーローショーです。食べ残しなどの身近な環境問題を取り上げ、園児たちが環境について考えるきっかけを提供しています。 里環境の会OPU 「人と自然とのより良い関わり方を探ること」を目的として、キャンパスビオトープ活動(中百舌鳥キャンパス全体をビオトープに見立て整備する活動)、野外活動などの色々な活動を行っています。キャンパスビオトープ活動では、生物多様性に関する調査や水質調査、保全活動などを行っています。その一つ、「ショウブ池」の「ヨシ刈り」では、工夫しながら池の生態系を保全しています。図のように、ヨシを刈る所と残す所に分け(ゾーニング)、ヨシを利用して住む生き物にも配慮しながら、より良い環境づくりに励んでいます。 ひと☆ねこ中百舌鳥キャンパスでは猫が実験施設に侵入するなどの問題が発生しています。そこで、猫を排除するのではなく、人と猫が共存しながら暮らしていくことを目指し、サポーターとして本学に登録された地域の方々や教職員と協力して、キャンパス及びその周辺で地域猫活動を行っています。具体的には、見つけた猫のリストを作る「府大ネコ記録班」、地域サポーターと連絡を取る「地域連携班」、猫の増加を抑える方法として行っている不妊去勢手術の費用を集める「寄付金班」に分かれて活動しています。 本学では、環境マインドの高い社会人の育成を目指し、学域・大学院の一貫教育として「環境人材育成教育プログラム」を開設しています。その一つの科目である大学院の特別演習では、ベトナムをフィールドとして、世界遺産ハロン湾の水質調査やマングローブの植樹、ホーチミン市の大気汚染調査等を行いました。ベトナム人学生と英語でコミュニケーションをとり、現地のボランティアと一緒に植樹を行うなど様々な体験により、日本では学べない世界の環境問題の一端に触れ、個々のスキルアップに繋がりました。ベトナム料理の食事会などの交流会は、異文化を肌で感じることができ、とても楽しい思い出にもなりました。環境活動演習からの報告 水質測定の状況 (ハロン湾にて)植樹したマングローブの苗木 (ハロン湾にて)ベトナム人学生との交流(ホーチミン市にて)二酸化炭素排出量の推移 本学の二酸化炭素排出量は図のとおりで、2018年度は20,940千トンでした。最近は概ね横ばいで推移しており、2015年度に排出量が急に増えているのは電力のCO2排出係数の変更が大きな要因となっています。 本学の環境パフォーマンス 省エネ対策 本学では夏季(7~9月)及び冬季(12~3月)を省エネ集中取組期間とし、各学舎・施設に応じた省エネ対策を強化しています。中百舌鳥・羽曳野・りんくうキャンパスでは、昼休み等講義がない時間帯でも冷暖房の効いた部屋(クールルーム、ウォームルーム)を設け、学生が使用しています。 産業廃棄物排出状況の推移 本学では教育・研究活動や施設整備・改修等に伴い、産業廃棄物を排出しています。各キャンパスの排出量の推移は次の図のとおりで、2018 年度の全排出量は 918tとなっており、前年度と比較すると 2 倍近い大幅な増加となりました。これは、同年 9 月の台風 21 号で被害を受けた施設の補修等に伴い、一時的に増加したものと考えられます。 本学を代表する3つの学生環境団体 0.0 250.0 500.0 750.0 1000.0 2014年度2015年度2016年度2017年度2018年度t府大高専りんくう羽曳野中百舌鳥図3-10 産業廃棄物の発生量の推移

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