平成30年度版(平成29年度報告)環境報告書
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第2章 環境研究・環境教育 ■学域「地域環境活動演習」長野県安曇野市の地下水管理私たちのグループは、長野県安曇野市における地下水問題の解決に資することを目標に活動を展開しました。活動の一環として、平成29年5月20日(金)、21日(土)に安曇野市を訪問し、実際に地下水位の計測を行い、わさび農場における地下水の活用状況や水路・堰等を調査、確認しました。 安曇野市に赴く前に同市の環境政策に関する資料を読み、それを要約した文章を作成することにより予備知識を得ました。そして、安曇野市を訪問して、より詳細に地下水問題を理解し、その対策を提言しました。考えた提言は54件で、地下水を増やす施策、水を上手に使う施策、水を大切に思える施策、地下水強化に資する社会システム、推進のための体制づくりに分けられます。この内40件の提案を安曇野市の担当課に伝えました。 平成29年1月に安曇野市水環境基本計画策定委員会において「安曇野市水環境基本計画」が承認されました。同計画には、今後視野に入れる事業として、灌漑期間の延長や農産物のブランド化等、私たちが提案したものも含まれていました。 この活動を通して地下水を取り巻く利害関係の複雑さを体感するとともに、現地の方々の思いを肌で感じ取れることができました。また、環境政策の提案には現地における実地調査の重要性を痛感しました。 大長 航輔(現代システム科学域マネジメント学類) 堀内 厚志(現代システム科学域マネジメント学類) 三宅 毅和(生命環境科学域緑地環境科学類) 井宮 暉仁(現代システム科学類マネジメント学類) (指導教員)遠藤 崇浩准教授 (人間社会システム科学研究科) 環境活動演習からの報告 環境人材育成教育プログラムでは、学域、大学院とも教育効果の高い演習科目を組み込んでいます。学域は「地域環境活動演習」として大学内や周辺地域で、また、大学院は「国際環境活動特別演習」としてベトナムにおいて、それぞれ数名のグループに分かれ、自ら企画した環境活動を展開しています。 以下は各グループからの報告です。 25大阪府立大学環境報告書

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