平成30年度版(平成29年度報告)環境報告書
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14 OPU University Social Responsibility Report 第1章 環境活動 平成28年のルート区間「あ1」から「い5」で確認されたチョウの種数を図1-3に示します。 生息密度(匹/km/調査回数)は、記録された個体数を調査区間の距離と調査回数で割ることにより計算し、その結果、平成28年は年間で平均すると中百舌鳥キャンパスには約30匹/kmのチョウが生息しています。これまでの4年間に確認された種の内、おおよそ7割の25種が確認されたことがわかります(各調査での調査時間の補正は、今回は行っていません)。 現在、中百舌鳥キャンパスには様々な生物が生息し、そこには希少な種も含まれています。今回のルートセンサスはチョウについてのみの結果ですが、継続的な調査を行うことにより、生物多様性を低下させないよう、中百舌鳥キャンパスの自然を保全・管理し、人と自然が調和することのできる環境を考えていくことが必要です。 【引用文献等】 フィールドガイド 日本のチョウ (日本産全種がフィールド写真で検索可能) 日本チョウ類保全協会(2013/05/20) 誠文堂新光社 チョウの調べ方 日本環境動物昆虫学会 生物保護と環境 アセスメント手法検討委員会編 今井長兵衛・石井実監修(1998/03/20) 文教出版 堺市の生物多様性保全上考慮すべき野生生物 -堺市レッドリスト 2015・堺 http://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/gomi/kankyo_hozen/seibutsutayosei/redlist.html (2015/03/27) チョウ群集調査データの解析法 - 人間情報学研究科 http://www.info.human.nagoya-.ac.jp/~natu/epub/cho.PDF (1997/07/03) 担当:里環境の会 OPU 山内 悠司 (生命環境科学域応用生命科学類) アゲハチョウ科3種シロチョウ科3種シジミチョウ科7種タテハチョウ科9種セセリチョウ科3種図1-3平成28年の調査で確認された種数

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