平成28年度版(平成27年度報告)環境報告書
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大阪府立大学環境報告書 65 外部評価に当たり、「E~きゃんぱすの会」、「環境部エコロ助」、「里環境の会OPU」から活動報告をいただき、環境意識の高い若者がこれからの社会を支えていくことに希望を覚えました。また、平成28年度版の環境報告書は、前年度の報告書をベースに、外部評価を踏まえた内容が加えられており、しっかりとしたPDCAが行われているように思います。 地元自治体としては、環境保全活動・環境教育の推進に当たり、「地域社会との連携」が注目するポイントになります。 環境保全活動においては、府大池での調査研究や、外来種対策に向けた協力をはじめ、学生の皆さんや教員の方々の各種取り組みが、地域の生物多様性の保全につながっています。 また環境教育においては、大阪府立大学では、平成22年度に「環境人材育成教育プログラム」を設置し、全学域生・大学院生を対象に、環境人材の育成に取り組んでおられます。このプログラムの副専攻である「環境学」は、産学民官の連携による新たな環境教育・人材育成として本市が実施する「堺エコロジー大学」の専門コースの受講必須科目にも位置づけられており、大阪府立大学の学生だけでなく、市民等にも学術的・専門的な情報を提供し、地域の人材育成に貢献しています。 以上のように、大阪府立大学におかれては、産学民官の連携をとりながら地域社会の環境保全活動や環境教育の推進に大きく貢献されているので、この点をより一層強調されても良いのではないかと思います。 平成28年度から大阪府立大学21世紀科学研究機構の後継組織として「環境教育研究センター」が設置され、新しい機構体制となられましたが、引き続き、地域社会との連携を推進していかれることを期待します。 平成28年9月21日 堺市環境局環境都市推進部長 歌枕 悟志 「大阪府立大学環境報告書(平成28年度版)」に対して、第三者の立場から意見、感想を述べさせて頂きます。 大阪府立大学では、平成24年度の環境報告書初号の発行以来、学生団体「E~きゃんぱすの会」に所属する学生の方々が原稿を作成・編集されています。大学当局が支援し、原稿をチェックしていることは当然としても、学生目線による作成を一貫して推進していることは、学生団体及びそれを支える大学組織に対して、敬意を表する次第です。 平成28年度版については前年度よりページ数が削減されていますが、全体として、読み易くなっていること、要点が整理されていることは高く評価できると思います。 また、大阪府立大学がサステイナブルキャンパス推進協議会によりゴールドレートを認証されたことは、これまで継続的に学生と大学が一体になって環境配慮活動を促進され、その活動結果を環境報告書にまとめられた実績を評価されたことの証左と考えます。 引き続き、これまでの取り組みを深化されていくことと思いますが、以下の点についても考慮されることを希望します。 ○平成28年度版で5冊目となることから、来年度以降、過去の取り組みを振り返り、年度ごとの主な取り組みを年表のような形で整理することを検討する。 ○エネルギー消費や資源ごみの回収などは基準年(例えば平成24年度)対比で各年の実績を比率で示し、目標の達成度を明示するような表示を検討する。 ○環境報告書に掲載される学生自らが発する環境配慮活動メッセージをより強くする。 ○大学が環境理念に沿って学内外で進めている環境活動、先端的な環境研究の成果を幅広く掲載する。 平成28年9月16日 特定非営利活動法人ASUの会 理事長 柴田 美治 堺市環境局環境都市推進部 特定非営利活動法人ASUの会

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