環境報告書2015年度(要約版)
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第5章 環境マインドの高い社会人を目指して 環境人材の育成を目指して ESD(持続可能な開発のための教育)は2002年(平成14年)のヨハネスブルクサミットで日本政府と日本のNGOによって提案され、同年の国連総会で、2005年から2014年までの10年間を「国連ESDの10年」とする決議案が採択されました。ESDにおいて大阪府立大学は、2014年11月に岡山市で開催された「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」で共催者としての役割を果たしました。日本の教育を変化させる原動力としてESDをこれからも継続していきます。 環境人材育成教育プログラム 平成22年度に開始した環境人材育成教育プログラムは、 ①全学の学域生、大学院生を対象としていること ②教育効果の高い実践型の演習科目を学域、大学院とも組み込んでいること ③自然科学、社会科学、人間科学の幅広いアプローチで教育を進めていること ④学域、大学院の一貫教育であること という特徴を持っています。 環境に関する基礎的な知識は、現代社会では企業や官公庁等の環境部局に限らず必要であり、また、家庭や地域でも役立つことから、学生の環境に対する「知識・マインド・スキル」を伸ばすことを目的とした教育プログラムの推進は、環境マインドの高い人材の輩出に貢献していると考えています。 「環境活動演習」「国際環境活動特別演習」の報告 環境人材育成教育プログラムでは、学域の副専攻「環境学」、大学院の「国際環境活動プログラム」とも実践型の演習科目を組み込み、それぞれ数名のグループに分かれて環境活動を行っています。平成26年度の演習科目のテーマは右表に示すとおりで、すべてのグループから活動内容の報告がありました。 ESD岡山大会 平成26年度演習科目のテーマ テーマ 指導教員 学部・学域りんくう公園内海の環境~生き物とゴミに着目 大塚 耕司 E~とこツアー ~地域から環境を考える~ 福永 真弓 企業の環境問題への取り組みと次世代への環境教育 大阪ガス(株)大阪府立大学周辺のため池分布~GISを用いて~ 遠藤 崇浩 身近な人間関係の変化と持続可能性 上柿 崇英 環境に対する府民への3つの啓発活動について 數井 美智子府大キャンパスにおける樹木の観察と木工クラフトを通した環境学習 平井 規央 竹害について 後藤 清史 大学院ベトナム人大学生との共同研究によるベトナム・ホーチミン市の大気汚染マップの作成 竹中 規訓 ベトナム・ハロン市の小学校における環境授業の実践 大塚 耕司 マングローブ植樹によるハロン湾での環境活動 北宅 善昭

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