環境報告書2014年度
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外部評価56 OPU University Social Responsibility Report1.全体的評価 まず、貴学の環境マネジメントシステムの推進について、学生が主体的に参画し、大学がこれを支援するというユニークなスタイルを取られており、これを継続されている点に深く敬意を表します。 特に報告書は、「E~きゃんぱすの会」に所属する学生が中心となって作成されており、活動内容の幅広さもさることながら、学生目線でしっかりした分析や提言が行われていることを高く評価します。 また、報告書の作成過程において、他の学生グループや教職員との間で十分なコミュニケーションがとられており、それ自体が貴学の環境活動の一つになっている点も注目すべき所です。今後ともこの取組みが継続されることにより、環境問題への意識共有がさらに深まり、次なるステップアップにつながることを期待します。 一方、学生の入替わりにより報告書取りまとめの参加人数や技術にばらつきが生じることも懸念されます。状況に応じて大学側が適切にフォローして、この活動スタイルを維持し発展させて下さい。このため、貴学の「キャンパス環境対策推進会議」への学生の参画を明確にされるとともに、引き続き、理事長(学長)の力強いトップマネジメントを発揮していただきたいと思います。2.昨年度の所見への対応状況 昨年度にお示しした「今後、期待したい点」への対応状況は、次表のとおりです。「外部ステークホルダーのニーズの把握と報告書のコミュニケーションツールとしての活用」以外は、概ね期待どおりの進捗が見られます。3.今後、さらに期待したいこと○貴学の環境理念でもある「地域社会における環境保全・改善の知的・実践的拠点を目指す」ため、報告書をコミュニケーションツール として活用して、外部のステークホルダーの要望を把握し、また地域の環境活動と協働する仕組みの発案にも期待します。○「低炭素社会構築」に関する取り組みが相対的に弱いと見受けられますので、温室効果ガス排出量の的確な把握と大学構成員の共通認識、 それに基づく省エネルギー等の対策の強化を期待します。○環境に係る先端研究の紹介ページを拡充するなど、知と技術の拠点としての大学のPR にも努めて下さい。○報告書の読み手を惹きつけ、興味あるページに直接誘導するため、各章毎の目次のビジュアル化、わかり易いキャッチコピーの記載な どにより、さらに質の高い内容を目指して下さい。○今後とも貴学独自のスタイルで環境活動を深め、環境省の環境コミュニケーション大賞の受賞を目指して下さい。そのためには、報告 書が「環境報告ガイドライン( 環境省)」に沿っていることが重要となりますので、今後の取り組みの強化に期待します。平成26年9月5日    地方独立行政法人      大阪府立環境農林水産総合研究所          理事長 大河内 基夫  公立大学法人大阪府立大学「環境報告書(平成26年度版)」(以下「報告書」という。)の内容、キャンパスの視察、関係者の方々へのヒアリング等に基づき、貴学の環境マネジメント全般に対する第三者としての評価所見をお示しします。 なお、データ・資料等については大学から提供されたものを参考に作成しましたので、本評価は報告書全体の正確性を保証したものではありません。

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