環境報告書2014年度
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40 OPU University Social Responsibility Report府大発!学生による障がい者支援の取り組み  本学には、知的障がい者の方も大学で講義を受けることができる『オープンカレッジ』という活動があります。平成10年(1998年)から始まったこの活動は全国初であり、現在では全国に広がっています。本学では、学生が主体となって活動していることもこの活動の大きな特徴のひとつです。 今回は、オープンカレッジスタッフの中矢恵理子さん(人間社会学部社会福祉学科)、仲田与志美さん(人間社会学部社会福祉学科)、南英理さん(人間社会学部社会福祉学科)、渡邊直樹さん(工学部電気情報システム工学科)にインタビューしました。  オープンカレッジではさまざまな講義を行っています。講義内容や講師の選定と依頼まで学生が行っています。「様々な分野の講義ができるように心がけています。」、「受講されている障がい者の学生さんは、お互い助け合うことも多く、クラスメイトとして強い絆に結ばれています。」と笑顔で語る南さん。また、学生が運営しているため会議や悩みもたくさんありますが、企画したものが実現し、受講した学生さんや保護者の方に『参加してよかった』と言ってもらえることが何より嬉しいそうです。本当の姿に気づけた!!  「ボランティアで参加している学生から、『知的障がい者の方に接することによって、それぞれの個性を知ることができました』という言葉をもらいました。学内で参加でき、同じ府大生が活動しているものなので、ボランティアを始めるきっかけとして、オープンカレッジに軽い気持ちで参加してほしいです。」と話される渡邊さん。 「先輩方を見ていたら、自然と身についていたことなんですけど、受講している学生さんへの声かけを大切にしています。」と語る中矢さん。 私たちのインタビューにも終始笑顔で答えていただきました。本当にありがとうございました。このような活動によって、障がい者に対する理解が深まっていくことは、素晴らしいと感じました。  担当:辨野真理     大橋かるな 大学の取り組み オープンカレッジは、平成10年に本学が先駆的に始めた活動です。知的障がい者に学びの機会を提供するこの取り組みは、本学の学生にとっても教育効果が高く、有意義な活動であり、今後とも、継続することとしています。

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