環境報告書2014年度
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           大阪府立大学環境報告書 37学生と地域の心に火をつけろ!! 平成25年度代表の荒木尊志さんとメンバーの片山直也さんにインタビューしました。 ―――東北ボランティアの様子を教えて下さい片山さん:私は平成25年度の東北ボランティアの運営担当でした。参加者は事前の研修では、震災がどこか他人事だ、ととらえているような印象でした。しかし現地到着後、徐々にその様子に変化が見られました。 実際に現地の方と話をしたことで、震災が自分事になったのではないかと思います。 荒木さん:事後研修の話の中で、東北の天気が気になるようになった、と話した参加者もいましたね。 ―――地域防災活動の「わくわーく」では、どのようなことを大切にされていますか片山さん:東北に訪れた際、地域のつながりの大切さを実感しました。防災のために、大阪でも地域のつながりを作るこの活動をしています。 和気あいあいとしたお茶会のようなワークショップをすることで、住民同士のつながりを作りたいと考えています。荒木さん:私たち学生は防災の知識がないので、実際に防災を仕事にされている専門家の方たちにも講演をしてもらっています。 逆に、行政をはじめとする専門家の方は、このような知識を共有する機会を作りたいとのことです。しかし専門家主体で実施すると、参加者はどうしても受身の講義になってしまうようで、参加者の自主性が薄れてしまいます。 “学生”と“専門家”、そして“地域”が協働することでこの活動が成り立ち、そこにこそ意義があるのだと考えています。カギはコラボレーション「学生×○○」 ―――学生と他団体のコラボレーションは他にもあるのですか荒木さん:私たちの活動はコラボレーション、つまり協働がポイントになっています。花(さくら)まつりでは、学生×陸上自衛隊×地域住民がコラボしました。 自衛隊の方は災害では第一線で活動されていますが、それを知らない方も多いです。また残念ながら、自衛隊に根拠なき反感を持たれている方もいて、自衛隊が参加する活動に抗議されることがあると聞きました。ですが、学生はまだ社会に出ておらず中立的な立場であり、このような抗議は受けにくいと考えています。私たち学生だからこそ、自衛隊と地域住民をつなぐことができました。 ―――コラボレーションの可能性を教えてください片山さん:コラボレーションすることで、学生の強みを上手く生かすとともに、また弱みを補うことができると考えています。これからもいろいろな団体を巻き込みながら、活動を進めていきたいと考えています。   担当:藤本千恵

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