環境報告書2014年度
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大阪府立大学環境報告書 17実はキャンパス内にくるモズが名前の由来ですB13棟の愛称「シュライク」は、秋にキャンパス内で見られる野鳥「モズ」の英名です。中百舌鳥の地名にちなんで名付けられたようです。モズは本学の学生歌にも登場します。中百舌鳥キャンパスの環境を調べる現在、中百舌鳥キャンパスの自然環境の生物指標として、チョウ類とトンボ類のルートセンサス調査を行っています。この調査では、定期的に一定のルートを歩いて、見られた種類と個体数を記録しています。この調査と、水路や府大池の水質調査とあわせてキャンパス内の環境を見守っています。イチョウは、府大の校章にもモチーフとして使われており、中百舌鳥キャンパス内にも数多く植えられています。雌株が多いので毎年たくさんの銀杏がなります。なぜチョウとトンボなのか、それは種ごとに生息する環境が限られているからです。そのため、それらの分布状況等の調査をすることによって地域の環境を評価できます。 担当:内村未穂子写真提供:八木孝司教授     (理学系研究科生物科学分野)     平井規央准教授     (生命環境科学研究科緑地環境科学分野)     里環境の会OPU赤い府大池の謎府大池は、夏になると池面全体が赤く染まります。これは「アゾラ」という赤い水草が池全体を覆ってしまうからです。この後のP.20で詳しく紹介します。生き物が集う府大池府大池は、中百舌鳥キャンパスの生態系の中心的な存在です。池の中には多くの水生生物が棲んでいますし、春には桜、夏には旋回するギンヤンマ、秋はどんぐり、冬にはカモ類の飛来など、四季の移り変わりが感じられます。

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